都内 オミクロン株「BA.5」
割合減少 新たな変異ウイルスに警戒

2023年1月12日

新型コロナの第7波の主流だったオミクロン株の「BA.5」の、都内の感染者数の割合が減少し、新たな変異ウイルスへの置き換わりが進んでいるとして、専門家は今後、新規感染者が急激に増えることに警戒が必要だとしています。

1月12日都内の感染状況と医療提供体制を分析・評価するモニタリング会議が都庁で開かれ、専門家は4段階ある警戒レベルのうち感染状況は上から2番目を、医療提供体制は最も深刻なレベルを維持しました。

また、会議では2022年1年間のゲノム解析の最新結果が報告されました。

それによりますと、9月には全体の98.4%を占めたオミクロン株の「BA.5」の割合が、12月には60.6%にまで減少した一方、新たな変異ウイルスの割合が増えています。

このうち、アメリカで急速に感染が広がっているオミクロン株の1つ「XBB.1.5」は、12月1日に初めて都内で確認されて以降、これまでに15例確認されているということです。

都によりますと「XBB.1.5」は「BA.5」よりも感染力が強いと想定され、ワクチン接種による免疫を逃れる能力が高い可能性があるということです。

国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は「置き換わりが進む過程で、新規感染者数が急激に増えることに警戒が必要だ」と話していました。