コロナ感染急拡大
都内の高齢者施設では再び面会を制限

2022年7月24日

新型コロナウイルスの感染の急拡大をうけて、東京都内の高齢者施設では再開していた入所者と家族との面会を再び制限するなど感染対策を強化する動きが出ています。

このうち東京・江戸川区の特別養護老人ホームは2022年4月以降、全国的に感染者が減少していたことから対面での面会を徐々に再開していました。

しかし感染の急拡大をうけ6月末から入所者と家族との対面での面会をとりやめ、ガラス窓越しかオンラインでの面会に限定しました。

7月24日は50代の女性2人が91歳の父親に会おうと施設を訪れまず入り口で消毒や検温をしたあとワクチンを3回接種していることを伝えました。

そして施設の庭で窓越しに父親と再会し携帯電話で建物の中の父親に話しかけたりお互いに手を振ったりしながら20分ほど最近の体調や生活の様子を確認していました。

面会のあと女性は「感染者が増えているのでこうした形の面会になるのは仕方ないと思います。早く感染が収まり直接、触れ合う形で面会したいです」と話していました。

この施設では少なくとも週に3回、全職員を対象に検査を行うなど対策を徹底していますが感染を防ぎきれるか不安はつきないということです。

特別養護老人ホームの和田治代統括施設長は「施設を守るためにできることをひとつひとつ考え取り組んでいます。ただ、これだけ感染者が増えると職員の家庭内感染にも気をつけなければならず負担は日に日に増しています。早く感染が収まってほしい」と話していました。

厚生労働省のまとめによりますと7月18日までの1週間に全国の高齢者福祉施設で確認されたクラスターなどの数は296件にのぼり前の週のおよそ2倍に急増しています。