都内の発熱外来ひっ迫
“4回目のワクチン接種困難”

2022年7月21日

新型コロナウイルスの感染の急拡大を受けて、東京都内のクリニックでは発熱外来を訪れる患者の対応に追われ、診療態勢がひっ迫しています。7月22日にも医療従事者などに拡大される見通しのワクチンの4回目接種への対応が難しいという声が上がっています。

東京 中野区のクリニックの発熱外来には3連休明けの今週から特に発熱やせき、のどの痛みなどを訴える患者が相次いで訪れています。

1日の患者の数も先週は1週間で32人でしたが、今週は7月20日と19日の2日間で85人と急増し、陽性率も6割から7割程度と高い水準になっています。

医師1人と看護師など外来で働く7人に感染者は出ていませんが、感染リスクは高まっていて、今後、人手が不足したときもほかの医療機関との連携など準備が十分に整っていないということです。

国はワクチンの4回目接種の対象を7月22日にも医療従事者や高齢者施設のスタッフなどにも拡大する見通しですが、急増する患者への対応に追われ、接種に対応することは難しいと懸念しています。

みやびハート&ケアクリニックの渡邉雅貴院長は「患者数の急激な増加に態勢が追いついていないのが現実です。検査を優先するとワクチン接種に手が回らず、接種の準備をしてほしいと言われても態勢をつくるのに苦戦するのは間違いないと思う」と話しています。