東京で誰でも無料の検査始まる
オミクロン株「市中感染」受け

2021年12月25日

東京都内でオミクロン株の市中感染が初めて確認されたことを受け、希望すれば誰でも無料で検査が受けられる取り組みが12月25日から都内で始まりました。

都内では12月24日、海外への渡航歴がなく感染経路がわかっていないオミクロン株の感染者1人が確認され、都内で初めての市中感染のケースとなりました。

これを受けて東京都は感染を抑え込む対策を強化するため、症状がない場合でも感染に不安を感じる都民は希望すれば誰でも無料で検査を受けられる取り組みを始めました。

初日の12月25日は都内12か所の民間検査機関で始まり、このうち新宿区にある検査機関では午前10時から若い人や家族連れなど多くの人が訪れていました。

都内に住む大学2年生の男性は「地元・岩手に帰省して成人式に出るために受けに来ました。夏に帰省する時は自費で検査を受けたので無料で受けられるのはありがたいです」と話していました。

都は12月27日をめどに検査が受けられる場所をドラッグストアにも広げて、およそ180か所で一日あたり3万件の検査を行えるようにするということです。

検査が受けられる場所は都のホームページで公表されています。

小池知事「この方針で進めていきたい」

東京都の小池知事は12月25日、都内で記者団に対し「今は大変重要な時期だ。『できるだけ先手先手で』と申し上げているが、検査が一日でも早く行われて結果が出ることによって自分の状況がどうなっているか確認をする。そのことによって濃厚接触者を増やさず、できるだけ早く有効な治療などを受けられるようにする。東京都はこの方針で進めていきたい」と述べました。

そのうえで、年末年始の過ごし方について「オミクロン株の市中感染ということで非常に不安に思われると思う。基本的には感染の防止対策であるマスクや消毒、それに換気を年末年始に家族で集まった際にぜひご注意いただきたい」と述べました。