東京都
警戒レベル引き上げも営業時間短縮の要請はせず

2020年11月19日

東京都内での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、都は11月19日、感染状況の警戒レベルを最も高いレベルに引き上げたうえで、感染のリスクを抑える対策の徹底を強く呼びかけることにしています。一方、飲食店などへの営業時間短縮の要請は、今は実施しない方針です。

都内での新型コロナウイルスの新たな感染の確認は11月18日、493人で、1日に確認される人数としては最も多くなりました。

11月1日の時点と比べると、感染確認の7日間の平均が18日の時点で335人となり、2倍近くになっているほか、感染経路がわからない人も2倍余りになるなど、感染拡大の勢いが増しています。

こうした事態を受けて、都は11月19日、専門家が出席する会議を開き、「拡大の局面である」などと評価して、およそ2か月前に上から2番目に引き下げた警戒レベルを最も高いレベルに再び引き上げます。

そのうえで、大人数での会食を控えるなど、感染のリスクを抑える対策の徹底を強く呼びかけることにしています。

一方、これまでに実施した、飲食店などへの営業時間短縮の要請について、都は「家庭内や幅広い年代にも感染が広がっているなかで、効果的な対策ではない」として、今は実施しない方針です。

都としては、年末年始に向けて、経済社会活動を制限するのではなく、都民や事業者の理解を得ながら感染拡大を抑えたい考えです。