感染者情報集約する国のシステム
都内導入 1割にとどまる

2020年9月29日

東京都は、新型コロナウイルスの入院患者を受け入れている都内の医療機関のなかで、感染者情報を集約する国のシステムを導入しているのはおよそ1割にとどまっていることを明らかにし、10月末をめどにすべての医療機関で導入を図る考えを示しました。

これは、9月29日行われた東京都議会の各会派による代表質問の中で東京都福祉保健局の初宿和夫担当局長が明らかにしました。

新型コロナウイルスの感染者情報を集約する新しいシステム「HER-SYS」は、国がことし5月以降、導入を進めてきたシステムです。

国は、保健所の負担を軽減するためとして、医療機関が直接、データを入力するよう求めてきましたが、都によりますと、入院患者を受け入れている都内のおよそ130の医療機関では、システムの導入が9月29日時点でおよそ1割にとどまっているということです。

これについて、初宿担当局長は、「保健所と連携して個別訪問やウェブによる説明会を通じて導入を促している」と述べ、10月末をめどに入院患者を受け入れているすべての医療機関で導入を図る考えを示しました。