東京都内のコロナ入院者
重点措置期間に入り増加に転じる

2021年6月28日

都内で新型コロナウイルスに感染し入院している人は、まん延防止等重点措置の期間に入ってから増加に転じています。6月27日時点では1449人で重点措置の期間に入る直前より179人増加し、病床に占める割合も3ポイント余り上昇しています。

都内で新型コロナウイルスに感染して入院している人は、5月16日の2431人をピークに減少傾向に転じました。

6月1日は2000人を超えていたのが中旬には1200人台まで減少していましたが、その後、まん延防止等重点措置の期間に入ってから増加に転じています。

6月27日時点では1449人で、まん延防止等重点措置の期間に移行する直前の6月20日の1270人より179人増加し1.14倍になりました。

現在確保している病床に占める割合は6月27日時点で25.9%で、重点措置の移行後に3.2ポイント上昇しています。

一方、重症の患者は4月下旬に50人を超えるとその後増加傾向となり5月12日には86人で第4波のピークとなりました。

その後、増減を繰り返しながらも減少していき、6月27日時点では37人になりました。

重症者用の病床の使用率は9.9%で10%を切りました。

しかし、都の専門家は「重症患者の数は新規陽性者数の増加から少し遅れて増える。急激な重症患者数の増加は医療提供体制のひっ迫を招くため、厳重に警戒する必要がある」と指摘しています。