西村経済再生相
「病床の状況重視 必要なら“宣言”含め対応」

2021年6月27日

東京で新型コロナウイルスの感染再拡大の兆候が出ていることなどを踏まえ、西村経済再生担当大臣は、NHKの「日曜討論」で、病床の状況を重視し、必要な場合には緊急事態宣言を出すことも含め、機動的に対応すべきだという考えを示しました。

この中で、西村経済再生担当大臣は、東京で感染再拡大の兆候が出ていることについて「きちんと対策をしている飲食店には、極めて厳格な条件のもとで、酒を出していいとしているが、例えば酒の提供の停止も含めて、さらに強い対策を検討していかなければいけない」と述べました。

その上で、全国の状況について「中等症や軽症の人が、若い方を中心に増えてくれば、中小の病院を中心に負担が大きくなる。病床の状況を重視して、さまざまな対策の強化を検討し必要となれば、今のまん延防止等重点措置の地域に緊急事態宣言を発出することもちゅうちょなく機動的にやるべきだ」と述べました。

また、感染力が強い変異ウイルスへの対策について「夏は暑いが、定期的な換気を、職場や学校など、いろいろな場面でお願いしたい。『密閉・密集・密接』のうちのどれか1つでも、感染が認められる例が出ているので、今後は『ゼロ密』、密を作らないことを改めてお願いしたい」と呼びかけました。

さらに、西村大臣は、抗原検査キットの配布を進めているとして「職場でもちょっと具合の悪い人に使って頂き、ワクチンと検査を組み合わせて 感染拡大を抑えたい」と述べました。