東京で感染再拡大の兆候 西村大臣
“早い段階での対応検討”

2021年6月25日

東京で新型コロナウイルスの感染再拡大の兆候が出ていることについて、西村経済再生担当大臣は、直ちに緊急事態宣言を出す状況にはないとする一方、酒類の提供停止などの強い措置も念頭に、早い段階で対応を検討していく考えを示しました。

新型コロナウイルスの東京の感染状況について、政府は、感染の再拡大の兆候が出ていると分析しています。

これについて、西村経済再生担当大臣は、閣議のあとの記者会見で「人流が増え、感染者が増えてくることを想定していたとは言え、高い警戒感を持って分析を進めている」と述べ、感染者数に加え、重症や中等症の患者の推移などの分析を進めていると説明しました。

そのうえで「直ちに緊急事態宣言を出すなどという状況ではないが、必要に応じて、酒類の停止なども含めた、強い措置を取ることを頭に置きながら進めていきたい。医療の提供体制をより重視して、先手先手、早め早めの対応をすることが大事だ」と述べました。

一方、西村大臣は、東京 銀座で60代以上の人の流れが増加していると指摘し「ワクチンを接種し安心して出ているのではないかという感じがするが、1回打って安心するのではなく、2回打ってから2週間たって効果を持つことを頭に置いて行動してほしい」と呼びかけました。