【詳報】神奈川県 新型コロナ
「まん延防止等重点措置」

2021年5月8日

神奈川県は、まん延防止等重点措置の延長が決まったことを受けて、5月12日以降、対象の17の市と町にある床面積の合計が1000平方メートルを超える劇場やショッピングモールなどに対し、営業時間を午後8時までに短縮するよう法律に基づいて要請することなどを決めました。

対象地域と期間

神奈川県ではこれまで▼横浜市、▼川崎市、▼相模原市、▼厚木市、▼大和市、▼海老名市、▼座間市、▼綾瀬市▼鎌倉市の9つの市に「まん延防止等重点措置」が適用されていましたが、5月12日以降は▼横須賀市、▼藤沢市、▼茅ヶ崎市、▼逗子市、▼三浦市、▼伊勢原市、▼葉山町、▼寒川町の8つの市町を追加し、17の市町に拡大します。期間はいずれも5月31日までです。

飲食店への要請

期間中、対象地域の飲食店に対しては営業時間を午後8時までに短縮したうえで、持ち込みも含めて、終日、酒類の提供を停止し、カラオケも使用しないよう、法律に基づいて要請します。

正当な理由無く要請に応じない場合、県は立ち入り検査や命令を行うことができ、従わない場合は行政罰として20万円以下の過料が設けられています。

一方、協力した飲食店にはこれまでの売り上げなどに応じ、協力金を支払います。

また、重点措置が適用される17市町以外の地域の飲食店には、引き続き営業時間を午後9時までにするとともに、酒類の提供について本数や時間を制限することやカラオケを使用しないことなどを求め協力した飲食店にはこれまでの売り上げなどに応じて協力金を支払います。

飲食店以外の施設への要請

重点措置の対象区域では、▼百貨店やショッピングモール、▼劇場、映画館、▼集会場や多目的ホール、▼体育館などのスポーツ施設、▼博物館や美術館、▼スポーツクラブや公衆浴場、▼ゲームセンターやパチンコ店などのうち1000平方メートルを超える大型施設に対して、営業時間を午後8時までに短縮するよう要請し、協力した事業者には、短縮した時間などに応じて協力金を支給します。

一方、1000平方メートル以下の施設については、営業時間の短縮を働きかけますが法律に基づく要請ではないため、協力金は支給しません。

重点措置が適用される17市町以外の地域では、これまでと同じように営業時間を午後9時までにするよう働きかけます。

イベントの開催について

対象地域内でのイベントについては、現在は午後8時までとなっていますが12日以降は午後9時までに緩和します。

人数は5000人以下で、ロックコンサートやスポーツイベントなど声援などの大声が想定される場合は定員の50%以内とし、酒類の提供は、持ち込みも含めて行わないよう要請します。

17市町以外の地域は、引き続き午後9時までとし、酒類の提供は持ち込みも含めて午前11時から午後8時までに制限するよう働きかけます。

事業者への要請

出勤する人の数を7割削減できるようテレワークやローテーション勤務を行うことや従業員などに対して基本的な感染防止対策の徹底や会食の自粛を呼びかけるよう働きかけます。

大学や学校への要請

大学や学校に対しては、学生や生徒に基本的な対策を徹底し、会食を自粛するよう呼びかけることを要請します。

特に、寮生活や部活動などでクラスターになったケースも増えていることから、感染防止のための対策の徹底を求めます。

県民へのお願い

県民に対しては、▼仕事や通学、買い出しなど、生活に必要な場合を除く外出の自粛や、▼時短を要請している時間以降の飲食店の利用自粛、▼路上での飲酒やホームパーティーの自粛、▼昼夜を問わないマスク飲食の実践、基本的な感染防止対策の徹底などについて協力を呼びかけます。

医療の相談窓口

新型コロナウイルスに対する感染への不安や健康・医療などに関する相談は、専用ダイヤルで24時間受け付けています。

専用ダイヤルは、0570-056774で、この番号につながらない場合は045-285-0536でも受け付けます。