北海道 札幌市内で酒類提供しないよう要請へ
まん延防止措置で

2021年5月8日

5月9日からまん延防止等重点措置が適用されることを受けて、北海道は対策本部会議で、適用後の5月12日から札幌市内の飲食店などで終日酒類の提供を行わないよう要請することなど、期間中に講じる措置を決めました。

対策本部会議では5月31日までの期間中に札幌市内で講じる措置を決めました。

具体的には、札幌市内では医療機関への通院や食料の買い出しなどを除き、不要不急の外出や市外への移動を控え、必要な場合でも混雑している場所や時間は避けて行動するよう要請します。

また、午後8時以降、飲食店にはみだりに出入りせず、路上や公園での集団での飲酒など感染リスクが高い行動は控えるよう要請します。

さらに、出勤する人を7割削減することを目標に事業者にテレワークなどを促すほか、観光施設のライトアップや繁華街の屋外広告は午後8時以降消灯するよう協力を依頼します。

5月12日からは市内の飲食店やカラオケ店などに対し、酒類の提供は利用者による持ち込みを含め終日行わないよう要請するほか、営業時間を引き続き午後8時までに短縮するよう要請します。

市営地下鉄と路面電車で終電を繰り上げるほか、ほかの交通機関でも最終便の繰り上げなどを検討するよう協力を依頼します。

百貨店など建物の床面積の合計が1000平方メートルを超える市内の大規模な施設は、営業時間を午後8時までに短縮するよう要請します。

市内で行われるイベントについては、5月11日から人数の上限を5000人とするよう要請するなどとしています。

鈴木知事「つらい要請だが 協力お願いしたい」

鈴木知事は対策本部会議で「札幌市、全道ともに新規感染者が過去最多を更新する中、ここで何としても札幌市内における感染拡大を食い止めていかなくてはならない」と述べました。

そのうえで「緊急事態宣言と同等の極めて強い措置を決定した。生活や社会経済活動に大きな影響を与える大変つらい要請だが、札幌市内の非常事態とも言える医療の状況を踏まえ、すべての関係者の理解と協力をお願いしたい」と述べました。