2021年11月19日
![](/news/special/coronavirus/mext/still/mext_09.jpg)
コロナ禍の影響で2021年度、8月までに中途退学や休学をした大学生などは5000人余りに上り、前の年度の1.6倍以上に増えたことが、文部科学省の調査で分かりました。
この調査は文部科学省が全国の大学や短期大学、それに高等専門学校を対象に行ったもので、全体の95%にあたる1029校から回答を得ました。
2021年4月から8月までの間に中途退学した学生は1万1862人で、休学した学生は5万908人でした。
理由としてはいずれも「経済的困窮」が最も多く、中途退学のおよそ21%、休学のおよそ16%を占めています。
また、全体のうち新型コロナウイルスの影響があったとされたのは、中途退学で701人、休学で4418人で、合わせて5119人に上っていました。
これは2020年度の同じ時期に比べて2057人多く、1.6倍以上に増えています。
コロナ禍で経済的に苦しい学生のため、ほぼすべての大学などで授業料の納付を猶予する対応をとっていることも調査で明らかになり、文部科学省は、大学側と連携して周知に努めるなど学生を支援したいとしています。