京都 祇園祭の山鉾巡行
3年ぶり実施へ “次世代に継承を”

2022年4月20日

新型コロナの影響でおととしと2021年、中止になった京都の祇園祭の山鉾巡行が、ことし3年ぶりに実施されることになりました。

毎年7月に行われる京都の祇園祭は、1000年以上の歴史があるとされる京都の夏を彩る代表的な祭りです。

中でも、山鉾がお囃子に合わせて都大路を練り歩く山鉾巡行は、祭りのハイライトとして知られていますが、2020年と2021年は、新型コロナの感染拡大を防ぐため中止されました。

2022年の開催について、山鉾の各保存会でつくる「祇園祭山鉾連合会」が4月20日、記者会見し、感染拡大を防ぐため開催時間を短縮し、参加者が密にならない対策などをとったうえで、3年ぶりに実施することを明らかにしました。

連合会によりますと、山鉾巡行は、例年どおり「前祭」は7月17日、「後祭」は7月24日に実施されるということです。

また、多くの人が訪れることが予想されていますが、沿道に設けられる間隔をあけた観覧席を利用するなど、混雑回避に協力してほしいとしています。

「祇園祭山鉾連合会」の木村幾次郎理事長は、会見で「文化遺産である山鉾行事を、次の世代に継承するために実施することにした。祇園祭は疫病退散が本来の目的なので、ことしは山鉾巡行をして皆さんに元気を与えたい」と話していました。