大学生就職内定率84.4%
2年連続回復 コロナ影響解消か 厚労省

2023年1月20日

この春、卒業する予定の大学生の就職内定率は、12月の時点で84.4%と、前の年の同じ時期を1.4ポイント上回り、厚生労働省は新型コロナウイルスの影響はおおむね解消されてきているとしています。

厚生労働省と文部科学省は、この春、卒業する予定の大学生の就職活動の状況について、全国62の大学、合わせて4770人を抽出して調査しました。

それによりますと、12月1日時点の就職内定率は84.4%で、前の年の同じ時期を1.4ポイント上回り、コロナの影響による落ち込みから2年連続で回復しました。

男女別に見ると、
▽男子大学生が82.8%
▽女子大学生が86.5%で、
いずれも前の年の同じ時期に比べ、1.5ポイント高くなりました。

また、短大生を対象にした調査では、内定率は69.4%で、6.6ポイント高くなりました。

厚生労働省は「新型コロナの影響を受けていた観光などの業種でも求人が戻るなど、企業の採用意欲は高いという声が大学から聞かれ、感染拡大の影響はおおむね解消されてきていると見ている。内定が出ていない学生については、大学などと連携して支援にあたっていきたい」としています。