都内クリニックでインフル患者増加
コロナとの同時流行に懸念

2022年12月27日

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、インフルエンザに感染する人も増えてきていて、発熱外来があるクリニックでは「年末年始は薬も手に入りづらくなる可能性がある。コロナとインフルエンザの両方の感染に十分注意して過ごしてほしい」と話しています。

東京 世田谷区のクリニックの発熱外来では、11月は新型コロナのPCR検査や抗原検査を受ける人は1日に40人程度でしたが、12月に入り60人ほどに増えているということです。

このうち4割ほどに感染が確認されているということで、12月27日は130人分の予約枠が昼前には埋まりました。

クリニックが今、最も懸念しているのは新型コロナとインフルエンザの同時流行です。

2021年はインフルエンザの患者はほとんどいなかったということですが、この冬は発熱外来を受診する人の10人に1人は感染が確認されているということです。

12月27日も、午前中だけで鼻水や発熱の症状で訪れた2人がインフルエンザと診断され、タミフルなどの薬が処方されていました。

クリニックプラス下北沢の長谷啓院長は「2021年とのいちばんの違いはコロナだけでなくインフルエンザの患者が増えていることで、恐れていた同時流行が懸念される状況だと思う。コロナの薬のゾコーバを取り扱っている薬局は少ないので、年末年始は手に入りづらくなる可能性がある。感染に十分注意して過ごしてほしい」と話していました。