インフルエンザ 6都県で「流行期入り」
コロナ感染拡大以降初

2022年12月23日

新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されているインフルエンザについて、全国の医療機関から今月18日までに1週間に報告された患者の数は全国で2592人でした。
全国では流行期入りの水準を下回っていますが、この冬は岩手県や東京都など6の都県で新型コロナの感染拡大が始まって以降、初めてその水準を上回っていて、専門家は注意を呼びかけています。

厚生労働省によりますと、12月18日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週より1354人多い2592人でした。

インフルエンザは、1医療機関当たりの1週間の患者数が全国で1人を超えると「全国的な流行期」入りとされていますが、現時点では0.53人と下回っています。

患者は45の都道府県で報告され、1医療機関当たりの患者数は
▽岩手県が2.84人
▽富山県が1.33人
▽青森県が1.25人
▽熊本県が1.14人
▽東京都が1.12人
▽神奈川県が1.05人と
この冬は、新型コロナの感染拡大がおととしに始まって以降、初めて「1」を超えていて、それぞれの都県は「流行期に入った」と発表しています。

感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は「来週以降『流行期入り』となる地域がさらに増えるとみられ、全国的な流行につながるリスクが高まり、懸念されていたコロナとの同時流行も現実的になってきている」と話しています。