インフルエンザ ワクチン
「高齢者などから順に接種を」
厚労省

2020年8月26日

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、インフルエンザについても感染を警戒する人が急増してワクチンが不足するおそれが出ています。このため厚生労働省は、ことし10月以降、重症化しやすい高齢者などから順に接種を呼びかけることを決めました。

厚生労働省によりますと、今シーズンは10月以降、およそ6300万人分のインフルエンザワクチンが供給される見込みですが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、インフルエンザへの警戒も高まり、ワクチンの接種を希望する人が急増すると見られています。

このため厚生労働省は、8月26日開いた専門家会議で、ワクチンが不足して重症化しやすい高齢者などが接種できなくなるのを防ごうと、いち早く接種を呼びかける方針を示しました。

具体的には、10月前半から65歳以上の高齢者に、10月後半からは医療従事者、呼吸器の機能などに障害がある人、妊娠中の人、それに生後6か月から小学2年生までの子どもに対して接種を呼びかけるということです。

また、インフルエンザと新型コロナウイルスは症状がよく似ているため判別が難しく、医療機関が検査に追われて医療体制がひっ迫するおそれもあることから、厚生労働省は検査体制の整備も支援していきたいとしています。