• TOP
  • Go To関連
  • 東京「Go Toイート」紙の“アナログ”券 申し込み受け付け開始

東京「Go Toイート」紙券
申し込み受け付け開始もアクセス集中

2022年11月10日

東京都内の飲食店で使用できる「Go Toイート」のプレミアム付き食事券のうち、1万円で購入すると1万2500円分の食事券として使える紙の「アナログ」券の申し込みの受け付けが11月10日から始まりました。
スマートフォンでの申し込みにはアクセスが集中してつながりにくい状態が続き、午後5時ごろに11月10日の受け付けは終了しました。

「Go Toイート」のプレミアム付き食事券は、すでに販売が再開されている「デジタル券」に加え、1セット1万円で購入すると、1万2500円分の食事券として使える紙の「アナログ券」の申し込みの受け付けが11月10日から始まりました。

申し込みは、はがきとスマートフォンから可能で申し込み用のはがきは、都内のおよそ350か所に置かれています。

このうち江戸川区役所には、近くに住む人などが朝から次々と窓口を訪れ、はがきを受け取っていました。

「Go Toイート」のプレミアム付き食事券は都内では、おととし11月に販売が始まり、新型コロナの感染拡大ですぐに中断されました。

今回も、感染者が増える中での再開となりました。

はがきを取りに来た67歳の男性は「以前も利用したので今回も申し込もうと思った。当選したら少し高級な店に妻と食事に行きたい」と話していました。

50歳の会社員の男性は「前回はコロナがどうなるか分からない時期だったので申し込みはしなかった。感染するのは嫌だという面もあるが、家族で外食に行きたいので意識は高めるようにしたい」と話していました。

はがきでの申し込みが抽せん方式なのに対し、スマートフォンからの申し込みは一日ごとの先着順となっていて、午後2時の受け付け開始直後からアクセスが集中してつながりにくい状態が続きました。

申し込みができると、食事券が購入できる電子引換券が発行されますが、午後5時ごろに11月10日の受け付けは終了しました。

一日当たりの発行数は公表されていません。

申し込み期間は12月25日までで、利用できる期間は来年1月25日までとなっています。

また、利用期間について、販売を委託されている事業者は今後の感染状況を踏まえて予定が変更される可能性もあるとしています。

“第8波”指摘される中での再開 飲食店も複雑

新型コロナの感染者が増加傾向にある中で受け付けが再開された都内の「Go Toイート」。

使用できる飲食店からは、物価高の中で外食需要の回復につなげたいという期待の一方、感染が拡大する中、先行きを不安視する声も聞かれました。

都内をはじめ、全国でおよそ80店舗を展開する、カレーチェーンの東京 渋谷区にあるフランチャイズ店は、10月から販売が再開された「デジタル券」に加え、10日から申し込みが始まった紙の「アナログ券」の対象店舗です。

定額の食べ放題サービスを、2021年から始めるなどの工夫を重ねてきましたが、売り上げはコロナ前の8割にとどまっています。

戻ってきた客足が、物価高によって遠のく心配があるほか、電気料金の値上がりや、食材の価格高騰が経営状態の悪化につながると心配しています。

そのため「Go Toイート」の食事券で、外食需要の回復につながると期待を寄せています。

「日乃屋カレー初台店」宮川哲オーナーは「新しいサービスを考えて、売り上げアップの努力しているが、電気代が例年の倍になり、資材の価格が上がって支払いが厳しい状況にあるため、キャンペーンにかなり期待している」と話していました。

その一方、気がかりなのは新型コロナの感染者数の増加です。

専門家は「感染拡大の第8波に入りつつある」という認識を示しています。

この店では、消毒や換気、それに、アクリル板などの感染防止対策を改めて徹底するほか、客にも対策への協力を呼びかけることにしています。

宮川さんは「キャンペーンに乗って売り上げが増えればと思っていたが、“第8波”のニュースで見通しが立たないというのが正直な気持ちだ。安心して食事をできるよう、コロナ対策を今後もきちんと行って、お客さんの来店を待ちたい」と話していました。