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Go Toトラベル
東京から県またいだ移動 前週比7%増

2020年10月5日

「Go Toトラベル」の対象に東京発着の旅行が加わって初めての土日となった10月3日と10月4日の2日間に東京都から県をまたいで移動した人は、主に関東近郊で前の週の土日よりも増え、全国あわせると7%増加したと見られることがビッグデータの分析からわかりました。

都道府県をまたいで移動した人の数について、NHKはNTTドコモが携帯電話の基地局からプライバシーを保護した形で集めたビッグデータを使って、
▽10月3日と10月4日の2日間と、
▽前の週の土日を比較して分析しました。
(期間中の正午から午後4時までの平均の人数を基に割合で比較)

東京から来た人が前の週の土日よりどのくらい増えたか都道府県別に見ますと、関東近郊を中心に
▽群馬県と山梨県は120%、
次いで
▽静岡県は119%、
▽長野県は118%、
▽栃木県は117%となどとなっています。

東北も増えていて
▽岩手県は113%、
▽山形県で112%など、
このほか
▽沖縄県で111%となっています。

西日本では前の週より減っているところが多く、主に関東近郊で増えて全国あわせると7%増加したと見られることがわかりました。

一方、東京に来た人は前の週と比べて101%とほぼ横ばいでした。

「Go Toトラベル」の対象に東京発着の旅行が加わって初めての土日は、東京から出る人は増えたものの、東京に来た人はほとんど増えていなかったとみられる結果となりました。

都内の宿泊料金にも変化

10月から「Go Toトラベル」の対象に東京発着の旅行が加わったことで、都内のホテルや旅館の平均の宿泊料金にも変化が現れています。

旅行関連の検索サービス会社の「atta」は、国内の主な旅行予約サイトの情報をもとに、全国3万2000余りのホテルや旅館の宿泊料金を収集し、分析しています。

「Go Toトラベル」に東京発着の旅行が加わった初めての土曜日の10月3日について、都内の平均の宿泊料金がこの1か月余りの間にどのように変化をしたのか見ました。

それによりますと40日前(8月24日)には1万2000円余りで、その後は右肩下がりの状態が続きましたが「Go Toトラベル」に東京発着の旅行が加わる方針が明らかになった先月中旬(9月14日)以降、2割ほど上がり、1万2000円余りに戻りました。

しかし、この宿泊料金は去年の同じ時期と比べると、60%余りの料金水準にとどまっているということです。

検索サービス会社の春山佳久社長は「Go Toトラベルに東京が加わったことで需要が高まってきたと言えると思う。一方で、客単価の高い外国人旅行者のインバウンド需要がほとんどない状態なので去年と同じ状況に戻るのは難しい」と話しています。