2020年9月18日
観光需要の喚起策「Go Toトラベル」で東京を発着する旅行商品の販売が18日から始まり、都内のバス会社では、ツアーの予約を受け付けるホームページにアクセスが集中し、予約できない状態になるなど担当者が対応に追われていました。
東京のバス会社の一つ、大田区に本社がある老舗の「はとバス」では、正午から「Go Toトラベル」の対象となる東京発着のツアーの販売を始めました。
本社にある予約センターでは、予約を受けるホームページにアクセスが集中してつながりにくくなり予約できない状態になったほか、電話での問い合わせも相次ぎ、担当者が対応に追われました。
また、新型コロナウイルスの影響で稼働していないバスを利用して、9月19日から4日間の連休にバスの魅力を伝えるツアーを本社の駐車場で開くことにし、バスを使って大きな迷路を作ったり、煙を使って車内の換気能力を体験するコーナーを作ったりして準備をしていました。
「はとバス」の石川祐成広報室長は「販売開始から電話での問い合わせが相次いでいる。GO TO事業によって利用の活性化につながってほしい」と話していました。
ホームページにアクセス集中
はとバスでは、「Go Toトラベル」で東京を発着する旅行商品の販売が9月18日から始まることに合わせて、ホームページにアクセスが集中し、9月17日夜11時ごろからつながりにくくなっています。
9月18日午前11時45分ごろにサーバーを一度止めて再起動をしましたが、つながりにくく予約できない状態になりました。
午後3時半現在もつながりにくい状態が続いているということで復旧作業を進めています。
ツアーの予約は電話で受け付けているということです。
バス車内の換気を体験するツアーも
バスの利用が低迷していることについて、業界では、バスは電車と同様に換気できることが知られていないことも要因の一つとみています。
「はとバス」では、9月19日から4日間、新型コロナウイルスの影響で稼働していないバスを利用してバスの魅力を伝えるツアーを東京 大田区の本社駐車場で開くことにしていて、その中で訪れた人にバスの換気能力を体験してもらうことにしています。
車両を使って外気がどこから取り込まれ、どこから排出されるかを説明し、窓が開いていなくても空気が入れ代わる仕組みを伝えることにしています。
煙を使って車内の空気を入れ替える換気能力を体験してもらうことにしています。
運転課の角舘淳専門課長は「どうしてもバスは3密と思われてしまうが換気能力が高く、バスは安全な乗り物だと知ってもらい多くの人に利用してもらいたい」と話していました。