新型コロナ 1月21日の人出
“宣言”発出時から大幅に
増えた地点も

2021年1月22日

首都圏の1都3県に緊急事態宣言が出てから2週間、大阪、兵庫、京都の関西の3府県と栃木、愛知、岐阜、福岡の4つの県では緊急事態宣言から1週間がたちました。

1月21日の各地の人出をまとめました。

NHKは、IT関連企業の「Agoop」が利用者の許可を得て個人が特定されない形で集めた携帯電話の位置情報のデータを使って、緊急事態宣言が出ている11都府県の主な地点の人の数を分析しました。

分析した時間は、
▽日中が午前6時から午後6時まで
▽夜間が午後6時から翌日の午前0時までです。

その結果、1都3県の1月21日の人出は政府が宣言の発出を決めた2週間前の1月7日と比べて、日中、夜間とも場所によっては増えていたことが分かりました。

また、緊急事態宣言が拡大された7府県での1月21日の人出は、1週間前と比べて大幅に増えたところもあります。

各地の人出(日中)

日中の各地の人出です。

【1都3県 2週間前(1月7日)との比較】
渋谷スクランブル交差点付近では24%増加しました。

そのほか東京駅付近では22%減少したのをはじめ、横浜駅付近は15%、大宮駅付近は9%、千葉駅付近は8%減少しました。

【7府県 1週間前(1月14日)との比較】 宇都宮駅付近では108%の増加とおよそ2倍となりました。

また、岐阜駅付近では5%増加、神戸市の三ノ宮駅付近は2%、大阪梅田駅付近と名古屋駅付近は1%の増加とほぼ横ばいでした。

京都駅付近は18%の減少、博多駅付近は10%の減少となりました。

1回目の緊急事態宣言時との比較(日中)

去年出された1回目の緊急事態宣言の時と比べますと、いずれの地点も人出が増えていて2倍に上ったところもあります。

【1都3県】
渋谷スクランブル交差点付近が57%増加したほか、横浜駅付近と大宮駅付近は56%、東京駅付近は36%、千葉駅付近は20%多くなっています。

【7府県】
また、岐阜駅付近が170%の増加でおよそ2.7倍、宇都宮駅付近が157%の増加でおよそ2.6倍、博多駅付近も155%の増加でおよそ2.6倍、大阪梅田駅付近が137%の増加でおよそ2.4倍、京都駅付近が133%の増加でおよそ2.3倍、神戸市の三ノ宮駅付近が117%の増加でおよそ2.2倍、名古屋駅付近が100%の増加でおよそ2倍となっています。

各地の人出(夜間)

夜間の各地の人出です。

【1都3県 2週間前(1月7日)との比較】
千葉駅付近で13%増加したのをはじめ、渋谷スクランブル交差点付近で10%、大宮駅付近で2%増加しました。

一方、東京駅付近は15%の減少、横浜駅付近は10%減少しました。

【7府県 1週間前(1月14日)との比較】
宇都宮駅付近が83%増加したのをはじめ、神戸市の三ノ宮駅付近で10%、大阪梅田駅付近で5%増加しました。

一方、博多駅付近では23%減少したほか、京都駅付近で14%、岐阜駅付近で10%、名古屋駅付近で6%減少しました。

1回目の緊急事態宣言時との比較(夜間)

2020年出された1回目の緊急事態宣言の時と比べますと、いずれの地点も人出が増えていてます。

【1都3県】
渋谷スクランブル交差点付近で107%と2倍に増え、大宮駅付近は83%、千葉駅付近は78%、横浜駅付近は77%、東京駅付近は61%、多くなっています。

【7府県】
大阪梅田駅付近が173%の増加でおよそ2.7倍、博多駅付近が153%の増加でおよそ2.5倍、岐阜駅付近も150%の増加でおよそ2.5倍、宇都宮駅付近も146%の増加でおよそ2.5倍、神戸市の三ノ宮駅付近が144%の増加でおよそ2.4倍、京都駅付近も137%の増加でおよそ2.4倍、名古屋駅付近が106%の増加でおよそ2.1倍となっています。