都医師会長 “医療など厳しい状況
今からでもワクチン接種を”

2023年1月10日

東京都医師会の尾崎会長は新型コロナとインフルエンザの同時流行が続く中で、医療や救急の現場は非常に厳しい状況が続いているとしたうえで、「予防の柱はワクチン接種だ。今からでも遅くないのでぜひ接種してほしい」と訴えました。

東京都医師会の尾崎治夫会長は、1月10日の定例会見で、現在の感染状況について「年末年始の休みの影響があす以降に出てくると思うが、まだ油断できない状況だ。行動制限のない社会の一方で、医療や救急、介護の現場は非常に厳しい状況が続いている」と説明しました。

そのうえで、感染者数を減らすための対策として、「予防の柱はワクチン接種だ。ただ、コロナのワクチン接種の予約は今月に入ってから減ってきている。若い人をはじめ、打っていない人は今からでも遅くないので、少なくとも3回は接種してほしい」と訴えました。

また、新型コロナの感染症法上の位置づけを季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に見直すべきかについて問われ、「コロナの変異株の置き換わりは混とんとした状況だ。そんな中で、今月や来月に5類に変えるのは難しいのではないか。混乱を招かずに、スムーズにコロナの診療体制をとるためにはどうすればいいのか、今の新型コロナ感染症にふさわしい分類を考えていくことが重要なのではないか」と述べました。