厚労相「第8波」に危機感
“感染拡大地域では強い情報発信を”

2022年11月18日

新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念される中、加藤厚生労働大臣は、いわゆる「第8波」への危機感を示し、北海道など特に感染が拡大している地域では住民に対してより強いメッセージを発信する方針を示しました。

厚生労働省では、自治体などの担当者が参加して同時流行の対策を検討する会議が開かれました。

加藤厚生労働大臣は「北海道など新型コロナの感染が拡大している地域があり、いわゆる第8波となる可能性があるほか、インフルエンザも一部の地域で増加している。救急搬送が困難になる件数も全国的に増加傾向にある」と危機感を示しました。

そのうえで「国民への呼びかけの段階を先手先手で引き上げる判断を行う。感染者数が過去最高を更新している地域では、より強いメッセージも含め、実情に応じた適切な情報発信をお願いしたい」と述べました。

具体的には、医療機関のひっ迫を避けるため、
▽重症化リスクの低い人には自己検査や健康フォローアップセッターの活用を検討してもらう一方、
▽高齢者や基礎疾患がある人などは、症状が出たら速やかに発熱外来を受診してほしいとしています。

厚生労働省は、テレビCMなどでこうした内容を国民に呼びかけていく方針です。