9月デパート売り上げ
2か月連続減少 前年4.3%下回る

2021年10月25日

全国のデパートの9月の売り上げは、緊急事態宣言による外出の自粛などで来店客が減少した影響で2020年の同じ月より4%余り下回り、2か月連続で減少しました。

日本百貨店協会によりますと、全国のデパート190店舗の9月の売り上げは、既存店どうしの比較で2020年の同じ月を4.3%下回り、2か月連続の減少となりました。

商品別で見ると、時計や宝飾品など高額商品の販売は2020年の売り上げをわずかに上回ったものの、緊急事態宣言による外出の自粛や一部の店舗で入場制限を行ったことによる来店客の減少で、主力の食料品の売り上げは1%の減少、衣料品は5.6%減少しました。

協会では9月中旬以降、感染者数が減少するのにともない売り上げや集客は回復傾向にあり、10月に入って緊急事態宣言が解除されたことからその流れは続いているとしています。

各社では本格化している秋冬物の衣料品に加えて、年末年始に向けてお歳暮やおせち、クリスマスケーキなどの販売にも一段と力を入れる方針です。

日本百貨店協会は「顧客と従業員が安心できる営業体制の継続に努め、年末商戦を迎えたい」としています。