9月外食チェーン売り上げ
前年比8.2%減 2か月連続落ち込み

2021年10月25日

全国の主な外食チェーンの9月の売り上げは、緊急事態宣言による時短営業や酒類の提供停止の要請を受けた居酒屋が休業を余儀なくされたことなどで、2020年の同じ月と比べて8%余り減少し2か月連続の落ち込みとなりました。

日本フードサービス協会によりますと、全国の主な外食チェーンの9月の売り上げは2020年の同じ月と比べて8.2%減少し、2か月連続の落ち込みとなりました。

また感染拡大前の2019年との比較では21.7%の減少となりました。

業態別で見ると
▽持ち帰りなどで巣ごもり需要を取り込んだ「ファストフード」の売り上げは2020年より5.3%増加したものの
▽緊急事態宣言による時短営業や酒類の提供停止の要請で休業を余儀なくされた「パブ・居酒屋」は80.4%の減少
▽「ファミリーレストラン」は持ち帰りや宅配に注力したものの客足を取り戻せず24.6%減少しました。

日本フードサービス協会は「宣言が解除され10月に入って居酒屋などでは徐々に客は戻ってきているが、コロナ前の水準に回復するのは難しいのではないか。先行きについては慎重な見方のところも多い」と話していました。

コロナ拡大前比では21.7%減

外食チェーンの9月の売り上げは新型コロナウイルスの感染が拡大する前の2019年と比較すると、全体では21.7%の減少となりました。

業態別で見ると宅配や持ち帰りのサービスを強化してきた「ファストフード」は0.3%の増加となり、感染拡大前とほぼ同じ水準まで売り上げが回復しています。

一方
▽「ファミリーレストラン」が2019年9月と比べて40%減少しました。

そして酒類が主力である
▽「パブ・ビアホール」は88.7%
▽「居酒屋」は91.4%の大幅な減少となって
業態によって二極化が進む形となっています。