9月の景気ウォッチャー調査
2か月ぶりに改善

2021年10月8日

働く人たちに景気の実感を聞く内閣府の景気ウォッチャー調査で、9月の景気の現状を示す指数は、前の月を7ポイント上回る42.1となり、2か月ぶりに改善しました。

景気ウォッチャー調査は、2000人余りの働く人たちに、3か月前と比べた景気の実感を聞いて指数にしています。

9月25日から30日にかけて行われた今回の調査では、景気の現状を示す指数が42.1となり、前の月を7.4ポイント上回って、2か月ぶりに改善しました。

調査を行った期間に緊急事態宣言などの解除が決まったことに加え、新型コロナウイルスのワクチンの接種が進んだことが影響しているということです。

調査に対し北陸の美容室からは「ワクチン接種が進んで客の購買意欲が少しずつ前向きになっており、売り上げなどが前年同月を上回っている」という声が寄せられたほか、沖縄の運送業からは「外食関連への酒の発注が徐々に増えるなど、宣言の解除に向けた各納品先の動きが活発化している」といった声が出されました。

このため、内閣府は景気の現状について「新型コロナウイルスの影響による厳しさは残るものの、持ち直しの動きがみられる」として、基調判断を上方修正しました。

また、2か月から3か月後の景気の先行きを聞いた指数は、飲食やサービス関連が大幅に回復するとして、前の月を12.9ポイント上回る56.6となりました。