消費者の買い物など意欲の指数
2か月ぶり改善 感染減少影響か

2021年10月1日

消費者の買い物などへの意欲を示す、9月の「消費者態度指数」は、前の月を1.1ポイント上回り、2か月ぶりに改善しました。新型コロナウイルスの感染者数が減少に転じたことが影響したとみられます。

消費者態度指数は、全国の8400世帯を対象に、
▽今後半年間の暮らし向きや、
▽自動車や家電製品が買いどきになるかどうか、
などを聞いて、消費者の心理を指数で示します。

8月行われた調査では、2人以上の世帯の指数は37.8で、前の月を1.1ポイント上回り、2か月ぶりに改善しました。

背景について、内閣府は、各地で新型コロナウイルスの感染者数が減少に転じたり、ワクチンの接種が進んだりしたことが影響したとみています。

そのうえで、消費者心理の基調判断は、今後の感染者数の動向を注視する必要があるとして「依然として厳しいものの、持ち直しの動きが続いている」という前回の判断を据え置きました。

内閣府は「消費者の心理は感染拡大前の水準に近づきつつあり、潜在的な消費意欲があるのではないか。緊急事態宣言の解除を受けて、今後経済活動が活発になれば、実際の個人消費にもプラスになる」としています。