2021年8月10日
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働く人たちに景気の実感を聞く内閣府の景気ウォッチャー調査で、7月の景気の現状を示す指数は、2か月連続で上昇しましたが、新型コロナウイルスの感染が急拡大していることを背景に、緩やかな伸びにとどまりました。
景気ウォッチャー調査は、およそ2000人の働く人たちに、3か月前と比べた景気の実感を聞いて指数にしています。
7月25日から31日にかけて行われた今回の調査では、景気の現状を示す指数が48.4となりました。
前の月を0.8ポイント上回り、2か月連続の上昇となりましたが、新型コロナウイルスの感染者数が急速に増えていることを背景に、緩やかな伸びにとどまりました。
調査に対して、東北の遊園地からは「イベントを実施した4連休が好天に恵まれ、単月ながらコロナ禍以前のレベルになった」などという声が寄せられた一方、南関東のレストランからは「東京オリンピックが始まったタイミングで感染者が増え始め、昼も夜も来客数が激減している」といった声が見られました。
このため内閣府は、景気の基調判断を「新型コロナウイルスの影響による厳しさは残るものの、持ち直している」として据え置きました。
一方、2か月から3か月後の景気の先行きを聞いた指数は、感染拡大による今後の影響を懸念する声が多く寄せられ、前の月より4ポイント低下して、48.4となりました。