5月国内新車販売 2020年比で大幅増も
2019年比で約2割下回る

2021年6月1日

2021年5月に国内で販売された新車の台数は31万台余りで、新型コロナウイルスの感染拡大で初めての緊急事態宣言の影響で記録的な落ち込みとなった2020年の5月と比べて、大幅に増加しました。ただ、感染拡大前の2019年の水準と比較すると20%近く下回っています。

日本自動車販売協会連合会などの発表によりますと、5月、国内で販売された新車は31万9318台で、2020年の5月と比べて46.2%増加しました。

このうち普通乗用車やトラック、バスなどは19万3750台、軽自動車は12万5568台でした。

比較対象の2020年5月は、新型コロナウイルスの感染拡大で初めての緊急事態宣言が出されて記録的な落ち込みとなり、業界団体は今回の大幅な増加はその反動だとみています。

ただ、感染拡大の影響がなかった2019年5月と比較すると19.3%下回っていて、半導体不足によるメーカーの減産などから感染拡大前の水準には回復していません。

業界団体は「消費者の車の購入意欲は感染拡大前の水準にはまだ戻っていないうえ、半導体不足の影響も広がるなど情勢は非常に複雑で、今後の見通しはなかなか立てられない状況だ」としています。