2月の消費者物価指数 7か月連続で下落
新型コロナ影響で

2021年3月19日

家庭で消費するモノやサービスの値動きを見る2月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が去年の同じ月と比べてマイナス0.4%となり、7か月連続で下落しました。新型コロナウイルスの影響で、エネルギー価格や宿泊料が値下がりしたことが要因です。

総務省が発表した2月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、2015年を100として101.5と、2020年2月と比べてマイナス0.4%となり、7か月連続で下落しました。

新型コロナウイルスの影響で、原油価格が1年前に比べて下落し、電気代が7.8%、ガス代が6.2%値下がりしたほか、ホテルなどの稼働率が下がって値下げの動きが広がり、宿泊料が5.1%値下がりしました。

一方で、いわゆる巣ごもり需要で家電製品の販売が好調な中、エアコンが10.9%、空気清浄機が26.4%、値上がりしました。

総務省は「世界経済の回復への期待などから、原油価格はコロナ前の水準に戻りつつあり、電気代やガス代など、エネルギーの価格は下げ幅を縮めていて、引き続き注意してみていきたい」としています。