ガソリン価格 16週連続の値上がり
経済回復期待で原油価格上昇

2021年3月17日

今週のレギュラーガソリンの全国平均の小売価格は1リットル当たり147.3円となり、16週連続で値上がりしました。
新型コロナウイルスのワクチンの普及による世界経済の回復への期待感などから原油価格が上昇しているためです。

国の委託を受けてガソリン価格を調査している石油情報センターによりますと、3月15日時点のレギュラーガソリンの小売価格は全国平均で1リットル当たり147.3円となりました。

前の週に比べて1.2円高く、16週連続で値上がりしました。

レギュラーガソリンの小売価格は新型コロナウイルスの感染拡大で原油価格が下落した影響で2020年4月には120円台となり、その後も低い水準で推移していました。

しかし産油国が協調して減産を続けたことやワクチンの普及による世界経済の回復への期待感などから原油価格が上昇に転じ、これに伴ってガソリン価格も値上がりが続いています。

ガソリン価格が16週連続で値上がりしたのは、リーマンショック後の落ち込みから上昇基調にあった2009年7月以来です。

今後の見通しについて石油情報センターは「来週もガソリン価格は値上がりすると見ているが、海外の市場では高値への警戒感も出ており先行きは見通しにくい」としています。