1月の消費支出
前年同月比6.1%減
2度目の緊急事態宣言で

2021年3月9日

2021年1月に、2人以上の世帯が消費に使った金額は、2020年の同じ月を6.1%下回りました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って2度目の緊急事態宣言が出されたことで外食費などが減り、マイナス幅は前の月のマイナス0.6%から大幅に拡大しています。

総務省の家計調査によりますと、2021年1月に、2人以上の世帯が消費に使った金額は、1世帯当たり26万7760円でした。

物価の変動を除いた実質で2020年の同じ月を6.1%下回り、2か月連続の減少となりました。

マイナス幅は前の月=2020年12月のマイナス0.6%から大幅に拡大しました。

2度目の緊急事態宣言が出される中、外食費や旅行費、鉄道運賃などが大きく減少しました。

また、交際費も減少していて、総務省は宣言の影響でお年玉を渡す世帯が減ったことが影響したのではないかとみています。

一方、外出の自粛に伴って空気清浄機などの家電製品や冷凍食品など、いわゆる“巣ごもり需要”に関係する支出は増えています。

総務省は「今回の緊急事態宣言は、1回目の宣言と比べると、対象地域が少ないこともあり、マイナス幅が大きくない品目もある。ただ、宣言が消費に及ぼす影響については引き続き注視する必要がある」としています。