11月の鉱工業生産指数は95.2
前月と変わらず横ばい

2020年12月28日

企業の生産活動を示す、2020年11月の鉱工業生産指数は95.2で前の月と変わらず、横ばいとなりました。基調判断は引き続き「持ち直している」としています。

経済産業省によりますと、2020年11月の鉱工業生産指数の速報値は、2015年を100とした指数で95.2となり、前の月と変わらず横ばいとなりました。

国内向けの工場で使うボイラーやアジア向けの半導体製造装置の生産が増えた一方で、北米やオーストラリア向けの自動車などの生産が減ったことが主な要因です。

経済産業省は「自動車の生産は低下したものの回復が遅れていた多くの業種で生産が増えてきている」として企業の生産活動についての基調判断は引き続き「持ち直している」としています。

また、主な製造業の今後の生産活動を予測する指数は2020年12月は1.1%の低下が見込まれる一方、2021年1月は7.1%の大幅な上昇が見込まれています。

経済産業省は「総じて持ち直しが続いているが、新型コロナウイルスの感染拡大による下振れのリスクには注意する必要がある」としています。