救急車出動 2022年は過去最多の700万件超
新型コロナで大幅増か

2023年4月2日

2022年1年間に全国で救急車が出動した件数はおよそ723万件と、初めて700万件を超え過去最多となりました。総務省消防庁は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響などで出動件数が大幅に増加したとみられるとしています。

総務省消防庁のまとめによりますと、2022年1年間に全国で救急車が出動した件数は722万9838件と前の年に比べて103万件余り増え、過去最多を更新しました。700万件を超えたのは初めてです。

搬送された人の数も621万6909人とこれまでで最も多くなり、このうち65歳以上の高齢者の割合が62.1%と半数以上を占めています。

搬送された人の内訳は、
▽「急病」が最も多く418万9220人
▽不慮の事故などの「一般負傷」が98万2901人
▽「交通事故」が34万7214人などとなっています。

救急車の出動件数が前の年から大幅に増えた理由について、各地の消防本部に聞き取ったところ、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で感染者や感染疑いの患者の搬送が増えたことや、高齢化が進んだことによりお年寄りの搬送が増えたためなどと回答したということです。

総務省消防庁は「救急車の出動件数が過去最多を更新したが、必要な人に迅速に対応できるよう適時適切な救急車の利用をお願いしたい」と呼びかけています。