飲食店のパーティション 効果と限界は?
厚労省専門家会合示す

2023年3月23日

3月23日の厚生労働省の専門家会合では、メンバーの専門家らが飛まつによる感染を防ぐため、飲食店などで設置されてきたアクリル板などのパーティションの効果と限界についてまとめた見解を示しました。

パーティションは、会話などの際に出された比較的大きな飛まつが対面にいる相手に飛ぶ前に物理的に遮断することが効果として期待され、適切に設置された場合には、飛まつ感染対策として有効だったと考えられるとしています。

一方で、エアロゾルやマイクロ飛まつと呼ばれるごく小さな飛まつは、空気中を漂い室内に拡散するため、パーティションでは十分遮断できず、換気の徹底が重要だとしています。

こうした効果と限界を示したうえで、見解ではパーティションの設置は、窓口業務のように多くの人と対面で接する場面や、不特定多数の人が密集して飲食する場などで飛まつを物理的に遮断するために活用することは、今後もあり得るとしています。

またパーティションを撤去する場合でも、地域で感染拡大が起きた場合に再利用することに備え、当面は保管するべきだとしました。

そして、パーティションの有無にかかわらず、こまめな換気は感染対策として、引き続き重要だとしています。