ドルーリー朱瑛里 全国女子駅伝で新星!部員はわずか3人?

陸上の中長距離で活躍する選手の登竜門とも言われている全国女子駅伝。15日に行われたことしの大会で大きな注目を集めたのが岡山の中学3年生、ドルーリー朱瑛里(しぇり)選手です。ある事情から初めて経験した本格的な駅伝で17人を抜く区間新記録をマークしました。

ドルーリー選手は、父親がカナダ出身で、人口およそ10万人の岡山県津山市で生まれ育ちました。

実は通っている鶴山中学校の陸上部は、部員がドルーリー選手を含めて3人しかいません。SNSなどを参考に自分で練習メニューを考えることもあるということで本格的な駅伝の大会に出場するのも今回が初めてでした。

そうしたなかでもドルーリー選手は大きなストライドをいかした美しいフォームでその才能を発揮し、去年は全国中学選手権の1500メートルで優勝、3000メートルでも中学生の最も早いタイムをマークしていて、都大路でどんな走りを見せるのか注目されていました。
そして、15日のレースでは38位でたすき受けると次々と前を走る選手をとらえ17人を抜く快走を見せます。

3キロで争う3区での9分2秒は、これまでの記録を8秒更新する区間新記録で、将来楽しみな選手が誕生した瞬間となりました。
レース後、多くの報道陣に囲まれたドルーリー選手は「楽しく走ることができました。区間新記録をねらっていたので、自信になりました」と話し、少し恥ずかしそうにしながらも、しっかり受け答えをする姿が印象的でした。

目標に掲げるのは、おととしの東京オリンピックで活躍し、日本女子の中長距離を引っ張る田中希実選手だということで「田中選手のようなラストスパートを目指しています。高校では全国高校総体に出場して少しでもいい成績を残したい」と力強く今後の抱負を話しました。