全国女子駅伝【詳しく】大阪8年ぶり優勝 アンカー松田で逆転

新春の京都で女性ランナーがたすきをつなぐ全国女子駅伝は、大阪がアンカー区間の9区でマラソンの国内トップ選手、松田瑞生選手の力強い走りで逆転し、8年ぶり4回目の優勝を果たしました。

記事後半では全都道府県の総合結果やレース経過、全都道府県の各区間通過順位などもお伝えします。

全国女子駅伝は、京都市内をめぐるマラソンと同じ距離のコースで争われ、中学生から社会人までの9人のランナーがたすきをつなぎました。

大阪は1区で、先月の全国高校駅伝で活躍した大阪薫英女学院のエース、水本佳菜選手が社会人や大学生を相手に区間4位と健闘しました。大阪は、続く2区で先頭に立つと5区では大阪薫英女学院の1年生、塚本夕藍選手が区間2位の走りを見せるなど終始上位をキープしました。

その後は福岡や東京、それに神奈川などとの激しい先頭争いが続き、大阪はトップと5秒差の3位で最終の9区にたすきをつなぎました。

アンカーを任された去年の陸上世界選手権のマラソンで9位に入った松田瑞生選手は、力強い走りで、中間点を過ぎたところで抜けだし、一気に後続を引き離してトップでフィニッシュしました。松田選手は区間賞を獲得しました。大阪は2時間15分48秒のタイムで8年ぶり4回目の優勝です。
2位には新型コロナウイルスの影響で中止となったおととしをはさむ形で3連覇を目指した京都が入りました。アンカーの柳谷日菜選手が大阪の松田選手に次ぐ区間2位の走りで順位を3つ上げました。
3位は福岡でした。トップでたすきを受けたアンカーの逸木和香菜選手が粘り強く走り抜きました。
また、中学生区間の3区では、岡山の中学3年生、ドルーリー朱瑛里選手が17人を抜く走りで、9分2秒の区間新記録をマークしました。

大阪 安田功監督「予想していなかった」

大阪の安田功監督は8年ぶりの優勝に「予想していなかったので本当にうれしい」と話しました。アンカーを託した高校時代の教え子でもある松田瑞生選手については「高校時代からこういう大きな大会で1度も失敗したことがない選手なので、絶大な信頼を置いていた。次のオリンピックを目指してマラソンの練習もしている中で大阪のために最高の走りをしてくれた」とたたえていました。

大阪 松田瑞生「優勝しないと帰れない」

大阪のアンカーを務め、区間トップの走りで逆転し優勝に導いた松田瑞生選手は「後輩たちがつないでくれたので優勝しないと帰れないと思って優勝だけを目指して頑張って走った」とレースを振り返りました。中間点の5キロ過ぎに抜けだし一気に後続を引き離したレース展開については「狙っていたわけではないがマラソンの練習をしていることで後半からの体力は自信があったので自然とペースが上がった。最後は本当に気持ちで進んでいった」と話していました。

松田瑞生 オリンピック目指す新年 好発進

大阪のアンカーとして、満面の笑みで優勝テープを切った松田瑞生選手。前回逃したオリンピックの舞台を目指すことし最初のレースでしっかりと結果を残しました。
27歳の松田選手は、去年の世界選手権のマラソンで9位に入るなど国内トップ選手の1人です。ことし10月に行われる来年のパリオリンピックの代表選考会、MGC=マラソングランドチャンピオンシップの出場権を獲得していますが、4年前に行われた前回のレースでは力を発揮できず最終的に東京オリンピックの代表も逃す悔しい経験をしました。松田選手が秋に大きな目標を控えるなか、ことし最初のレースとして選んだのが全国女子駅伝でした。チームに了承を得た上で、今大会に向けた調整は行わず、あくまで3月に出場を予定しているマラソンに向けた練習を続前日前日も午前と午後に60分から70分のジョギングを行ったということです。レースでは10キロで争うアンカー区間を任され、より長い距離を走るマラソンの練習の効果も出たと感じています。
トップと5秒差の3位でたすきを受け取ると、すぐに先頭に立ち、中間地点の5キロを過ぎには「後半の体力に自信があったので、自然とペースが上がった」と一気に引き離して、区間トップの走りでチームの優勝につなげました。レース後、松田選手は「今回のレースがいい刺激になって、マラソンにつながると思う」と手応えを感じていました。
また、母校、大阪薫英女学院の後輩など中学生や高校生とコミュニケーションを取ることも気持ちの部分でプラスになったということで、レース後には、10歳近く年が離れた後輩たちに胴上げをされて、笑顔を見せていました。そして、松田選手は「新年最初のレースでいい走りをさせてもらい、花を持たせてもらった。大阪から世界に羽ばたけるよう精進したい」と力強く意気込みを話しました。

【大阪 優勝への道のり】

大阪は、1区から9区まで上位4位以内をキープしてたすきをつなぎました。1区で、先月の全国高校駅伝で活躍した大阪薫英女学院のエース、水本佳菜選手が社会人や大学生を相手に区間4位と健闘し、続く2区では社会人の中島紗弥選手が先頭に立ちました。その後、4位まで順位を下げましたが、5区で大阪薫英女学院の1年生、塚本夕藍選手が区間2位の走りを見せてトップを奪い返しました。

レース終盤は福岡や東京、それに神奈川などとの激しい優勝争いが続きましたが、アンカー区間の9区で去年の陸上世界選手権のマラソンに出場した松田選手が3位でたすきを受け取ると先頭に追いつき、中間点を過ぎたところで仕掛けて後続を引き離しました。松田選手は区間トップの記録をマークする期待どおりの力を発揮しました。

【総合結果】

▽1位 大阪2時間15分48
(8年ぶり4回目の優勝)
▽2位 京都2時間16分37
▽3位 福岡2時間16分47
▽4位 神奈川2時間16分49
▽5位 東京2時間17分13
▽6位 千葉2時間17分39
▽7位 鹿児島2時間18分39
▽8位 愛知2時間18分47
▽9位 兵庫2時間19分12
▽10位 宮城2時間19分32

▽11位 長野2時間19分32
▽12位 長崎2時間19分57
▽13位 群馬2時間20分00
▽14位 福島2時間20分06
▽15位 広島2時間20分50
▽16位 愛媛2時間20分52
▽17位 熊本2時間21分07
▽18位 岡山2時間21分17
▽19位 静岡2時間21分28
▽20位 滋賀2時間21分43

▽21位 山口2時間21分56
▽22位 栃木2時間21分58
▽23位 宮崎2時間21分59
▽24位 山形2時間22分17
▽25位 茨城2時間22分24
▽26位 北海道2時間22分26
▽27位 埼玉2時間22分42
▽28位 新潟2時間22分43
▽29位 高知2時間22分52
▽30位 徳島2時間23分02

▽31位 大分2時間23分07
▽32位 三重2時間23分18
▽33位 佐賀2時間23分36
▽34位 山梨2時間23分49
▽35位 岐阜2時間24分24
▽36位 岩手2時間24分29
▽37位 福井2時間24分33
▽38位 富山2時間24分45
▽39位 秋田2時間25分47
▽40位 青森2時間26分02

▽41位 鳥取2時間26分23
▽42位 奈良2時間26分52
▽43位 石川2時間26分54
▽44位 香川2時間27分11
▽45位 島根2時間27分40
▽46位 和歌山2時間30分14
▽47位 沖縄2時間32分58

【区間賞】

▽1区:小海 遥 (第一生命グループ) 新潟 19分06秒
▽2区:渡邊 菜々美 (パナソニック)神奈川12分31秒
▽3区:ドルーリー 朱瑛里 (鶴山中) 岡山 9分02秒★区間新記録★
▽4区:山本 釉未(立命館宇治高)京都 12分56秒
▽5区:上杉 真穂 (スターツ)千葉 13分07秒
▽6区:近藤 希美(東海大相模高)神奈川 12分47秒
▽7区:細谷 愛子(立命館宇治高)京都/岩崎 麻知子(学法石川高)福島 12分34秒
▽8区:木戸 望乃実(石川中)福島 9分43秒
▽9区:松田 瑞生(ダイハツ)大阪 31分22秒

“駅伝女王”が結婚・出産を経て都大路に復帰

今大会、徳島から出場した35歳の松本一恵選手は高校から大学にかけて無類の強さを見せ「駅伝女王」と呼ばれた選手で結婚、出産を経て11年ぶりに都大路を駆け抜けました。
奈良県出身の松本選手、旧姓、小島選手は、全国女子駅伝に中学2年生の時から11年連続で出場し、高校と大学を過ごした京都でチームの5連覇を含む6回の優勝に大きく貢献しました。
特に、立命館大1年で出場した2007年の大会では、7区を走り、16年たった今も破られていない区間記録を残すなど無類の強さを見せて、“駅伝女王”とも呼ばれました。
2017年に結婚して、競技の第一線から退き、2年後に女の子の双子を出産したあと競技を再開し、今大会、現在、暮らしている徳島から11年ぶりの出場を果たし、4区を走りました。松本選手は成績こそ区間41位と振るいませんでしたが、苦しそうな表情を見せながらも最後まで走り抜きました。
11年ぶりの都大路を走り終えたあと松本選手は「結構抜かれてしまってチームには申し訳ないことをしたと思いますが、中学生から走ってきた京都の道は応援もあって、気持ち良く走れました」と話しました。そのうえで「もともと走ることが好きで、結婚し出産した後に走り出してみたら以前よりも体が動くようになったので頑張ってみたいなと思い復帰しました。以前は1日2回していた練習を今は1日1回子どもたちを保育所に預けて仕事の前に集中して行っています。きょうを最大の目標にしてきたのでこれからのことは走りながら決めていきたいです」と話していました。
沿道には松本選手の両親や夫、3歳になった2人の娘も応援に駆けつけ、自身も陸上選手の夫の松本葵さんは「久しぶりに駅伝に帰ってきて生き生きと走っている姿を見ることができ、こちらも楽しかったです。悔しさもあると思いますがたすきをつないだだけすごい。まずはお疲れ様と言いたいです」とねぎらっていました。

《レース経過》

コンディションは

正午現在の気象状況です。
▽天候:くもり▽気温:13.2度▽湿度:66%

12:30 スタート

全国女子駅伝は午後0時30分にレースがスタートしました。マラソンと同じ42.195キロを47都道府県の各チームが中学生から社会人までの9人のランナーでたすきをつなぎます。

1区は6キロで争われ、ともに先月の全国高校駅伝で活躍した長野東高校の村岡美玖選手と、大阪薫英女学院の水本佳菜選手が大学生や社会人の力のある選手を相手にどれだけ実力を発揮できるか注目です。

【1区(6km)】中間点3km

レースは1区の中間点となる3キロを過ぎて群馬、愛知、長野、新潟、大阪の5チームが先頭集団をつくっています。群馬の社会人、岡本春美選手 (ヤマダホールディングス)を軸にレースが進んでいます。全国高校駅伝で活躍した長野東高校の村岡美玖選手と、大阪薫英女学院の水本佳菜選手もトップ集団に加わっています。

【1区(6km)】5kmすぎ 新潟が抜け出す

5キロすぎ、新潟の19歳、小海 遥選手(第一生命グループ)が抜け出しました。群馬、愛知、大阪が続いています。

▽第1中継所 1区→2区(4km) 新潟がトップで2区へ

新潟の19歳の社会人、小海遙選手(第一生命グループ)が5キロすぎからのスパートで抜け出し、区間賞を獲得しました。10秒差の2位に愛知、3位には群馬が続いています。先月の全国高校駅伝で1区の区間賞を取った大阪薫英女学院の水本佳菜選手はわずかの差の4位と健闘しました。3連覇を狙う京都はトップから38秒差の12位となっています。

【1区 区間賞】
小海 遥 (第一生命グループ) 新潟19分06
※区間2位 山本 有真 (名城大)愛知19分16
※区間3位 岡本 春美 (ヤマダホールディングス)群馬19分18

<1区 通過順位>
1位 新潟
2位 愛知
3位 群馬
4位 大阪
5位 福岡
6位 滋賀
7位 千葉
8位 愛媛
9位 東京
10位 長崎

11位 神奈川
12位 京都
13位 香川
14位 宮崎
15位 長野
16位 兵庫
17位 高知
18位 鹿児島
19位 徳島
20位 宮城

21位 三重
22位 広島
23位 石川
24位 埼玉
25位 福島
26位 鳥取
27位 熊本
28位 山形
29位 茨城
30位 北海道

31位 大分
32位 富山
33位 静岡
34位 岩手
35位 秋田
36位 福井
37位 山梨
38位 岡山
39位 青森
40位 奈良

41位 和歌山
42位 栃木
43位 山口
44位 佐賀
45位 岐阜
46位 島根
47位 沖縄

【2区(4km)】2.5kmすぎ大阪がトップに

2.5キロすぎに大阪の社会人、中島 紗弥選手 (エディオン)が新潟を抜いてトップに立ちました。

▽第2中継所 2区→3区(3km)

大阪の社会人、中島 紗弥選手 (エディオン)がトップを守り、3区へつなぎました。2位には9つ順位をあげた神奈川が3秒差で続き、3位は群馬、4位は長崎となっています。新潟は5位に順位を落としました。3区は中学生が出場する区間で3キロで争われます。

【2区 区間賞】
渡邊 菜々美 (パナソニック)神奈川12分31(9人抜き)
※区間2位 下田平 渚 (センコー)宮崎12分44(5人抜き)
※区間2位 竹原 さくら (ダイソー)大分12分44(9人抜き)

<2区 通過順位>
1位 大阪
2位 神奈川
3位 群馬
4位 長崎
5位 新潟
6位 愛知
7位 福岡
8位京都
9位 宮崎
10位 滋賀
11位 愛媛
12位 千葉
13位 東京
14位 長野
15位 兵庫
16位 鹿児島
17位 徳島
18位 香川
19位 宮城
20位 福島

21位 埼玉
22位 大分
23位 熊本
24位 静岡
25位 三重
26位 石川
27位 茨城
28位 北海道
29位 山形
30位 広島

31位 山口
32位 高知
33位 鳥取
34位 栃木
35位 山梨
36位 福井
37位 富山
38位 岡山
39位 秋田
40位 岩手

41位 佐賀
42位 青森
43位 岐阜
44位 和歌山
45位 奈良
46位 島根
47位 沖縄

▽第3中継所 3区→4区(4km)

3区は大阪がトップを守り4区につなぎました。2秒差の2位に神奈川が続き、3位以下に群馬と福岡が続いています。

この区間では岡山の中学3年生、ドルーリー朱瑛里選手が17人を抜く走りで、9分2秒の区間新記録をマークしました。

【3区区間賞】
ドルーリー 朱瑛里 (鶴山中) 岡山9分02(17人抜き)★区間新記録★
※区間2位 久保 凛 (潮岬中)和歌山9分21(8人抜き)
※区間3位 一兜 咲子 (大宮中)東京9分28(7人抜き)

<3区 通過順位>
1位 大阪
2位 神奈川
3位 群馬
4位 福岡
5位 愛知
6位 東京
7位 千葉
8位 新潟
9位 京都
10位 愛媛

11位 長崎
12位 兵庫
13位 鹿児島
14位 長野
15位 滋賀
16位 福島
17位 宮崎
18位 埼玉
19位 徳島
20位 大分

21位 岡山
22位 茨城
23位 宮城
24位 静岡
25位 熊本
26位 三重
27位 北海道
28位 山口
29位 広島
30位 山形

31位 香川
32位 栃木
33位 石川
34位 鳥取
35位 高知
36位 和歌山
37位 福井
38位 山梨
39位 岩手
40位 秋田

41位 富山
42位 佐賀
43位 奈良
44位 岐阜
45位 青森
46位 島根
47位 沖縄

3区 ドルーリー朱瑛里(岡山)が区間新

ドルーリー朱瑛里選手は、去年の全国中学選手権の1500メートルで優勝しているほか、去年の3000メートルのタイムが中学生で最も速く、将来が有望な選手の1人です。

ドルーリー選手は、38位でたすきを受け取ると、大きなストライドと腕の振りを生かした力強い走りで前を走るランナーを次々と抜いていきました。ドルーリー選手は17人を抜き、これまでの記録を8秒更新する9分2秒の区間新記録をマークしました。

レースのあと、ドルーリー選手は「何人抜いたか覚えていませんが、1人でも多く抜いてチームを勢いづけられたらと思っていました。高校では、全国高校総体に出場して、いい記録を残すことが目標です」と話していました。

【4区(4km)】3km手前 神奈川がトップに

4区の3キロ手前で神奈川の出水田 眞紀選手 (第一生命グループ)が 大阪を抜いてトップに立ちました。

▽第4中継所 4区→5区(4.1075km) 神奈川トップ 京都が2位に

レースは4区を終えて神奈川がトップに立ちました。神奈川は2位でたすきを受けた出水田眞紀選手が先頭の大阪をとらえ、初めてトップに立ちました。

3連覇を目指す京都が山本 釉未選手が区間トップの走りを見せ、順位を7つあげて2位に浮上しました。福岡が3位で続き、大阪は4位に順位を落としました。

【4区 区間賞】
山本 釉未 (立命館宇治高)京都12分56(7人抜き)
※区間2位 山中 柚乃(愛媛銀行)愛媛 12分59(5人抜き)
※区間3位 溝上 加菜(ルーテル学院高)熊本13分07(7人抜き)

<4区 通過順位>
1位 神奈川
2位 京都
3位 福岡
4位 大阪
5位 愛媛
6位 愛知
7位 東京
8位 長崎
9位 群馬
10位 兵庫

11位 滋賀
12位 長野
13位 千葉
14位 鹿児島
15位 新潟
16位 宮崎
17位 福島
18位 熊本
19位 静岡
20位 宮城

21位 広島
22位 埼玉
23位 大分
24位 茨城
25位 岡山
26位 山口
27位 山形
28位 北海道
29位 徳島
30位 三重

31位 高知
32位 山梨
33位 栃木
34位 秋田
35位 鳥取
36位 福井
37位 和歌山
38位 佐賀
39位 岩手
40位 香川

41位 岐阜
42位 富山
43位 青森
44位 石川
45位 奈良
46位 島根
47位 沖縄

【5区(4.1075km)】2.5kmすぎ 大阪がトップに

5区の2.5キロすぎ、トップ集団から大阪が抜け出しました。塚本 夕藍選手(大阪薫英女学院高1年)がスピードに乗った走りで、後続を引き離しています。

▽第5中継所 5区→6区(4.0875km)

レースは5区を終えて再び大阪がトップに立ちました。5区では、一時大阪、京都、福岡、神奈川の4チームによる先頭争いとなるなか、大阪薫英女学院の1年生、塚本夕藍選手が抜け出しました。区間2位の走りでトップに立っています。

2位には3秒差で福岡が続いています。3位は東京で、大学の強豪、名城大の増渕祐香選手が順位を4つ上げました。京都は、この区間の終盤に遅れてトップの大阪から26秒差の5位に順位を落としました。

【5区 区間賞】
上杉 真穂 (スターツ)千葉13分07(6人抜き)
※区間2位 塚本 夕藍(大阪薫英女学院高)大阪13分08
※区間3位 下森 美咲(北九州市立高)福岡13分12

<5区 通過順位>
1位 大阪
2位 福岡
3位 東京
4位 長崎
5位 京都
6位 神奈川
7位 千葉
8位 愛知
9位 長野
10位 群馬

11位 愛媛
12位 鹿児島
13位 兵庫
14位 滋賀
15位 新潟
16位 福島
17位 熊本
18位 宮城
19位 広島
20位 岡山

21位 静岡
22位 埼玉
23位 茨城
24位 宮崎
25位 三重
26位 山形
27位 北海道
28位 山口
29位 高知
30位 徳島

31位 栃木
32位 大分
33位 山梨
34位 福井
35位 秋田
36位 鳥取
37位 青森
38位 富山
39位 佐賀
40位 和歌山

41位 岩手
42位 岐阜
43位 石川
44位 奈良 
45位 香川
46位 島根
47位 沖縄

▽第6中継所 6区→7区(4km)

レースは6区を終えて大阪がトップを守っています。7秒差の2位に東京が浮上、さらに2秒差の3位に福岡が続いています。3連覇を目指す京都は、トップから34秒差の8位に順位を落としました。

【6区 区間賞】
近藤 希美(東海大相模高)神奈川12分47
※区間2位 森 彩純(豊川高)愛知12分52
※区間3位 鈴木 美海(順天高)東京12分54

<6区 通過順位 >
1位 大阪
2位 東京
3位 福岡
4位 神奈川
5位 長崎
6位 愛知
7位 千葉
8位 京都
9位 鹿児島
10位 兵庫

11位 長野
12位 群馬
13位 岡山
14位 宮城
15位 愛媛
16位 熊本
17位 新潟
18位 福島
19位 静岡
20位 広島

21位 滋賀
22位 茨城
23位 宮崎
24位 埼玉
25位 三重
26位 山形
27位 北海道
28位 栃木
29位 山口
30位 高知

31位 徳島
32位 秋田
33位 大分
34位 山梨 
35位 福井
36位 岐阜
37位 佐賀
38位 岩手
39位 青森
40位 和歌山

41位 鳥取 
42位 富山
43位 石川
44位 香川 
45位 奈良
46位 島根
47位 沖縄

【7区(4km)】大阪 東京 福岡の三つどもえに

7区、残り1キロを切って大阪、東京、福岡の三つどもえの争いとなっています。

▽第7中継所 7区→8区(3km)大阪トップも福岡 東京の三つどもえ

レースは7区を終えて大阪がトップを守っています。7区では1キロすぎに先頭の大阪に福岡と東京が並び最後まで競り合う展開が続きました。

トップの大阪からわずか1秒差の2位に福岡、さらに1秒差で3位に東京と上位3チームが激しく争っています。

レースは残り2区間、8区は2つめの中学生区間です。

【7区 区間賞】
▽細谷 愛子(立命館宇治高)京都12分34
▽岩崎 麻知子(学法石川高)福島12分34(7人抜き)
※区間3位 宮原 なな佳(福岡大)福岡12分37

<7区 通過順位>
1位 大阪
2位 福岡
3位 東京
4位 神奈川
5位 京都
6位 愛知
7位 長崎
8位 千葉
9位 鹿児島
10位 長野

11位 福島
12位 兵庫
13位 宮城
14位 熊本
15位 岡山
16位 広島
17位 新潟
18位 群馬
19位 愛媛
20位 埼玉

21位 宮崎
22位 滋賀
23位 静岡
24位 茨城
25位 北海道
26位 山形
27位 山口
28位 栃木
29位 三重
30位 高知

31位 徳島
32位 福井
33位 山梨
34位 秋田
35位 大分
36位 佐賀
37位 岩手
38位 岐阜
39位 青森
40位 富山

41位 和歌山
42位 鳥取
43位 香川
44位 石川
45位 奈良
46位 島根
47位 沖縄

▽第8中継所 8区→9区(10km) 福岡トップに 東京 大阪など追う

レースは8区を終えて福岡が初めてトップでたすきをつなぎました。福岡は中学3年生の菅原心菜選手が残り1キロを切ったところで抜け出しました。

2位は東京、3位は大阪、4位は神奈川で、この4チームが7秒差の中で優勝を争っています。

このあとはアンカー区間の9区で最も長い10キロで争われます。優勝争いはアンカー勝負となりました。

【8区 区間賞】
木戸 望乃実(石川中)福島9分43
※区間2位 磯 陽向(厚崎中)栃木9分44(6人抜き)
※区間3位 岡崎 萌々(あかね台中)神奈川10分01

<8区 通過順位>
1位 福岡
2位 東京
3位 大阪
4位 神奈川
5位 京都
6位 愛知
7位 千葉
8位 長崎
9位 鹿児島
10位 福島

11位 長野
12位 熊本
13位 兵庫
14位 広島
15位 宮城
16位 岡山
17位 群馬
18位 新潟
19位 愛媛
20位 静岡

21位 埼玉
22位 栃木
23位 北海道
24位 滋賀
25位 茨城
26位 山形
27位 山口
28位 宮崎 
29位 三重
30位 徳島 

31位 高知
32位 福井
33位 大分
34位 岐阜
35位 秋田
36位 佐賀
37位 岩手
38位 山梨
39位 和歌山
40位 富山

41位 青森
42位 鳥取
43位 奈良
44位 香川 
45位 石川
46位 島根
47位 沖縄

【9区(10km)】優勝争いは混戦のアンカー勝負に

最終9区は最も長い10キロで、中盤以降に下りが続くコースを走って、フィニッシュの「たけびしスタジアム京都」を目指します。大阪から4年ぶりに出場する松田瑞生選手は去年の世界選手権のマラソンで9位を入った国内のトップ選手の1人です。

<上位チームのアンカー>
▽福岡:逸木 和香菜(九電工)
▽東京:唐沢 ゆり(九電工)
▽大阪:松田 瑞生(ダイハツ)
▽神奈川:佐藤 成葉 (資生堂)
▽京都:柳谷 日菜(ワコール)

【9区(10km)】4kmすぎ 大阪と神奈川が抜け出し競り合い

9区は大阪の松田 瑞生選手(ダイハツ)と神奈川の佐藤 成葉選手(資生堂)が抜け出しました。優勝争いはアンカー勝負となっています。

【9区(10km)】5km中間点 大阪 神奈川が競り合う

<中間点 5km通過順位(5位まで・トップ差)>
▽1位 大阪
▽2位 神奈川 0秒
▽3位 福岡 19秒
▽4位 東京 23秒
▽5位 京都 31秒

【9区(10km)】5kmすぎ 大阪 松田瑞生が抜け出す

9区の中間点5キロを過ぎたところで、大阪の松田 瑞生選手(ダイハツ)がペースを一気に上げました。神奈川の佐藤 成葉選手(資生堂)との差を広げています。

大阪 松田瑞生の活躍で優勝 8年ぶり4回目

9区は大阪の松田瑞生選手(ダイハツ)が最後までペースが落ちず、大阪が8年ぶり4回目の優勝を果たしました。2位は京都、3位は福岡でした。

【9区 区間賞】
松田 瑞生(ダイハツ)大阪31分22
※区間2位 柳谷 日菜(ワコール)31分54
※区間3位 太田 琴菜(日本郵政グループ)兵庫32分11

【レースの見どころ】

大会では、新型コロナウイルスの影響で中止となったおととしの大会を挟む形で京都が3連覇を目指す中、実力のある選手をそろえた宮城や大阪などとの激しい優勝争いが期待されます。
また、世界選手権のマラソンでトップ10となる9位に入った松田瑞生選手が、大阪のアンカーとして新年最初のレースに臨みます。

さらに大学駅伝で、1年生ながら活躍している米澤奈々香選手が高校時代を過ごした宮城の2区で、先月の全国高校駅伝でチームの初優勝に貢献した長野東高校のエース村岡美玖選手が長野の1区で再び都大路を走るなど、次世代を担う若い選手たちも出場します。

《コース紹介/各区間 見どころ》

京都市の「たけびしスタジアム京都」をスタートとフィニッシュにしたマラソンと同じ42.195キロの9つの区間で争われます。各区間の特徴と見どころです。

1区(6km)

1区は、スタートの「たけびしスタジアム京都」から西大路通りを北に向かって走る6キロのコースで終盤の上りが勝負のポイントです。

注目は、先月の全国高校駅伝で活躍した2人の高校生ランナーです。

長野東のエース、村岡美玖選手はアンカーとして、逆転での初優勝に大きく貢献しました。「集団より単独で走ることを得意」としている中で、1区でどう力を発揮するか注目です。

もう1人は、大阪薫英女学院のエース、水本佳菜選手です。全国高校駅伝では1区を走り、持ち味のラストスパートで区間賞を獲得しました。

1区には去年、5000メートルの日本選手の学生記録を更新し、愛知から出場する名城大4年の山本有真選手など大学生や実業団の力のある選手もそろいます。

【区間最高記録】18分39秒

廣中 璃梨佳【長崎】38回(2020年)

2区(4km)

2区は、カーブが続く4キロのコースで、2009年の大会では、北京オリンピックに出場した兵庫の小林祐梨子さんが大会史に残る29人抜きの快走を見せ、区間新記録をマークしました。

ことしの注目は、仙台育英高校から名城大に進んだ米澤奈々香選手です。先月行われた全日本大学女子選抜駅伝「富士山女子駅伝」で3区を走り、1年生ながら区間新記録をマークして、優勝に大きく貢献しました。

【区間最高記録】12分07秒

小林 祐梨子【兵庫】27回(2009年)

3区(3km)

3区は、京都御所沿いの3キロのコースで中学生が出場します。

岡山のドルーリー朱瑛里選手は、去年の全国中学選手権の1500メートルで優勝しているほか、去年の3000メートルのタイムが中学生で最も速く、将来が有望な選手の1人です。

また、福岡の岡本彩希選手は去年3区で2年生ながら区間トップの成績を残し、鹿児島の瀬戸口凛選手は全国中学駅伝で初出場で3位に入った神村学園の主力です。

【区間最高記録】9分10秒

高松 望ムセンビ【大阪】31回(2013年)/南 日向【千葉】37回(2019年)

4区(4km)

4区は、銀閣寺のそばを走る4キロのコースで、後半の上りが勝負を左右します。去年は、群馬から出場した不破聖衣来選手が13人を抜いて区間新記録をマークしましたが、ことしは欠場となりました。

東京オリンピックの3000メートル障害に出場した愛媛の山中柚乃選手や、おととしの全国高校駅伝で仙台育英の優勝に貢献した杉森心音選手など力のある選手がそろっているほか、徳島からは今大会の出場選手で最年長の1人、35歳の松本一恵選手、旧姓、小島一恵選手がレースに臨みます。

松本選手は、全国女子駅伝では中学2年生の時から11年連続で出場し、2007年の大会では7区でいまも破られていない区間記録を残すなど京都の5連覇に大きく貢献しました。

結婚と出産を経て、競技の第一線からは退きましたが今大会で11年ぶりに都大路でたすきをつなぎます。

【区間最高記録】12分29秒

不破 聖衣来【群馬】40回(2022年)

5区(4.1075km)

5区は、折り返し地点の京都国際会館までを走る4キロ余りの区間です。

東京から出場する名城大3年の増渕祐香選手は、去年10月の全日本大学女子駅伝でアンカーを務め、区間新記録の走りで優勝に貢献しました。

【区間最高記録】 12分53秒

五十嵐 妙子 【宮城】 13回 (1995年)/ 三原 梓【京都】 38回 (2020年)

6区(4.0875km)

6区は、折り返し地点を過ぎて最初となる4キロ余りのコースで、白川通を南に下ります。歴代の優勝チームは、いずれもこの区間を終えた時点で5位以内につけていて勝負のポイントになる区間です。

去年の全国高校駅伝に出場した選手も多くエントリーしていて、長野東高校の佐藤悠花選手はアンカーにつなぐ4区を区間トップの走りで初優勝につなげました。

【区間最高記録】12分37秒

筒井 咲帆【群馬】34回(2016年)

7区(4km)

7区は、鴨川を渡るまでの4キロの区間です。

京都から出場する立命館宇治高校の細谷愛子選手は去年の全国高校駅伝で3区を走り、区間賞を獲得しました。

【区間最高記録】12分21秒

小島 一恵【京都】25回(2007年)/村松 結【京都】38回(2020年)

8区(3km)

8区は、3キロのコースで、中学生が出場する2つ目の区間です。

去年は福岡の川西みち選手が従来の記録を10秒以上更新して区間新記録を残していて、ことしも新たな将来有望な選手が力を発揮できるか注目です。

【区間最高記録】9分30秒

川西 みち【福岡】40回(2022年)

9区(10km)

アンカーの9区は最も長い10キロで、中盤以降に下りが続くコースを走って、フィニッシュの「たけびしスタジアム京都」を目指します。

大阪から4年ぶりに出場する松田瑞生選手は去年の世界選手権のマラソンで9位を入った国内のトップ選手の1人です。ことし10月に行われるパリオリンピックの代表選考レース、MGC=マラソングランドチャンピオンシップの出場権も、すでに獲得していて、新年最初のレースで弾みをつけられるか注目です。

その松田選手と同じ実業団に所属する千葉の加世田梨花選手も去年、ドイツで行われたベルリンマラソンで日本選手トップの7位に入るなど調子をあげている23歳です。

【区間最高記録】30分52秒

福士 加代子【青森】22回(2004年)

田中希実(兵庫)と不破聖衣来(群馬)は欠場

田中希実選手は、おととしの東京オリンピックの女子1500メートルで8位に入り、この種目で日本選手初の入賞を果たすなど日本の女子中長距離を引っ張るトップ選手です。

全国女子駅伝には、中学2年生から中止となったおととしをはさんで8大会連続で出場し、ことしは、地元兵庫のふるさとランナーとして、2区を走る予定でした。

兵庫の濱本憲秀監督によりますと、13日、田中選手から「年末年始の練習がうまくできず、コンディションが万全でない」と伝えられたということで、レースを欠場することになりました。田中選手は、中継所で、代役を務める選手をサポートするということです。

このほか、群馬から出場する予定だった拓殖大2年で去年4区で13人を抜き、区間新記録をマークした不破聖衣来選手も欠場することになりました。