米朝首脳会談US-North Korea summit
ベトナムのハノイで行われた2回目の米朝首脳会談では、非核化の措置と、その見返りをめぐって合意に至らず、両者の立場の違いが浮き彫りになりました。互いに協議は続けていく姿勢を示しているものの、先行きは不透明で、今後の交渉は難航することが予想されます。この先、北朝鮮の非核化は本当に前進するのでしょうか?
首脳会談終了〜『非核化に合意せず』の衝撃
トランプ大統領とキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は、当初、午後4時ごろに会談の合意内容について署名式を、午後6時すぎに記者会見を行う予定だった。
しかし、突然の予定の変更。
1時間半以上も時間を繰り上げ、ポンペイオ国務長官を引き連れて、会見場に現れたトランプ大統領に笑顔はなかった…。
記者会見でのトランプ大統領とポンペイオ長官の発言のポイントは以下のとおり。
北朝鮮外相・外務次官会見「キム委員長は意欲なくすかも」
北朝鮮のリ・ヨンホ外相とチェ・ソニ外務次官は、1日未明に記者会見を開きました。
米朝首脳会談のあと、アメリカのトランプ大統領が「北朝鮮が制裁の全面的な解除を求めた」と述べたことに反論したほか、会談でのやり取りを受けて「キム・ジョンウン(金正恩)委員長は今後、意欲を失うのではないか」という発言まで飛び出しました。
以下、リ外相とチェ次官の発言全文です
米国務省高官発言 北朝鮮側会見を受けてのアメリカ側主張
2回目の米朝首脳会談で合意に至らなかった理由について、アメリカ国務省の高官が1日、同行記者に語った。
この高官は、北朝鮮がニョンビョンの核施設の廃棄に応じる代わりに、「事実上、武器を除くすべての制裁の解除を要求した」と述べ、非核化の進め方をめぐり、米朝のあいだの主張が大きく隔たっていることを明らかにした。
国務省高官の発言を詳しくまとめた。