【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(7月8日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる7月8日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、およびロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ロシア国防省 民間施設への攻撃”事実無根”

ロシア国防省は8日、SNSで声明を出しました。

それによりますと、今回の攻撃は、ウクライナ側がロシアのエネルギー関連施設などに損害を与えたことへの報復だったとして「ロシア軍はウクライナの軍需産業施設や空軍基地に対して、長距離の精密誘導兵器による攻撃を行った」と強調しています。

そのうえで「ロシアが意図的に民間施設をミサイルで攻撃したとされているが、ウクライナ側が述べていることは、まったくの事実無根だ」として、キーウ市内で相次いだ被害は、ウクライナ側の防空ミサイルの落下によるものだと主張しています。

ウクライナに激しい攻撃 全土で28人死亡 小児科病院も被害

ウクライナでは8日午前、首都キーウや東部のドニプロペトロウシク州、それにドネツク州などに激しい攻撃があり、地元の当局や知事などによりますと、全土で少なくともあわせて28人が死亡したということです。

このうち、首都キーウの当局によりますと、市内中心部の7つの地区で、火災が起きるなどして少なくとも15人の死亡が確認されたということです。

けが人も複数いるとしています。被害を受けた建物の中には、小児科の病院も含まれていて、キーウ市のクリチコ市長によりますと、子どもを含む複数の人が被害を受けているということです。

保安当局は、ロシア軍が巡航ミサイルを使って病院を攻撃したと強く非難しました。

一方、ロシア国防省は8日、SNSで声明を出し、今回の攻撃は、ウクライナ側がロシアのエネルギー関連施設などに損害を与えたことへの報復だったとして「ロシア軍はウクライナの軍需産業施設や空軍基地に対して、長距離の精密誘導兵器による攻撃を行った」と強調しています。

ゼレンスキー大統領は、8日、自身のSNSで「全世界があらゆる決意を持って、ロシアの攻撃に終止符を打たなければならない」とロシアのプーチン大統領を改めて強く非難しました。

キーウの小児科病院で救助活動急ぐ

被害を受けた首都キーウの小児科の病院では、敷地内の3階建ての建物が一部崩れ落ち、広い範囲にがれきが散乱しているほか、屋根が破損して垂れ下がっています。

現場ではまだ黒い煙も立ち上る中、駆けつけた大勢の人たちが手作業でれんがを取り除くなどして救助活動を急いでいます。

また、別の建物も窓などが破損するなどの被害を受けています。

ゼレンスキー大統領がSNSに投稿した、病棟内を撮影した映像では、おもちゃが飾りつけられたベッドのすぐそばで、窓や扉が枠から外れてベッドの上や床に散らばっている様子がうつされています。

ロシア治安機関 “ウクライナによる爆撃機の奪取計画を阻止”

ロシアの治安機関FSB=連邦保安庁は8日、ウクライナの情報機関が、核兵器も搭載できるロシア軍の戦略爆撃機ツポレフ22M3を奪う計画を立てていたと発表しました。

具体的には、ロシア軍のパイロットに金銭的報酬とイタリアの国籍を与えるのと引き換えに、爆撃機をウクライナに着陸させるよう働きかけていたとしています。

ロシア国営のタス通信は、ウクライナ側はSNSを通じてロシアのパイロットに連絡を取り、核兵器搭載可能な爆撃機を指定した上で、300万ドル、日本円でおよそ4億8000万円を報酬として提示したと伝えています。

FSBは計画は阻止したとした上で、NATO=北大西洋条約機構が計画に関与していたと非難しています。

英ヒーリー国防相 就任直後にゼレンスキー大統領と会談

イギリスのヒーリー国防相は7日、ウクライナ南部のオデーサを訪問してゼレンスキー大統領と会談し、支援を強化していく考えを伝えました。

ヒーリー国防相の訪問は就任後48時間以内に行われたということで、先週行われたイギリスの総選挙で政権が交代したあともウクライナへの支援を継続する姿勢は揺らがないと強調した形です。

習主席 ハンガリー首相と会談 “基本的方向性は一致”

ハンガリーのオルバン首相は7月、ウクライナのゼレンスキー大統領、ロシアのプーチン大統領と相次いで会談し、8日は訪問先の北京で習近平国家主席と会談しました。

中国外務省によりますと、この中で習主席は、ウクライナ情勢をめぐり政治的解決を推進しているとして、オルバン首相の努力を高く評価しました。

その上で習主席は「早期に停戦し、政治的解決を追求することがすべての当事者の利益になる」と強調した上で、中国とハンガリーの基本的な主張と努力の方向性は一致しており、関係国と引き続き、意思疎通を図っていくとしています。

一方、オルバン首相はみずからのSNSに「中国はロシアとウクライナの戦争で平和のための条件を作り出す上でカギとなる国だ」と投稿しました。

ハンガリーは7月からEUの議長国を務めていますが、オルバン首相はロシア寄りの姿勢で知られています。

先のプーチン大統領との会談については、ウクライナ政府が不快感を示すとともに、EUのフォンデアライエン委員長が「融和策ではプーチンを止められない」と批判するなど、独自の外交を展開するオルバン首相の言動が波紋を広げています。

ロシア 占領地拡大進める ウクライナ ロシアの戦闘機撃墜

ロシア国防省は7日、ウクライナ東部ドネツク州の1つの集落を掌握して戦術的な状況を改善したと発表するなど、ロシア軍は占領地の拡大を進めています。

一方、ウクライナ軍は、ドネツク州のポクロウシク方面でロシア軍のスホイ25戦闘機を撃墜したと発表しました。

ゼレンスキー大統領 “NATO首脳会議で支援一層強化の方針を”

ウクライナ東部を中心に激しい戦闘が続くなか、ゼレンスキー大統領は6日、SNSで「すべての都市や村を守り、ロシアのテロに真に打ち勝つためには、より具体的な決定が必要だ。私たちは、そのためにパートナーと取り組む」と述べ、今週の9日からアメリカのワシントンで開かれるNATO首脳会議でウクライナ支援を一層強化する方針が決まることに期待を示しました。

ゼレンスキー大統領は、射程の長いミサイルの供与や防空能力の強化が重要だとこれまでも強調していて、NATO首脳会議では、ウクライナの要請に沿った支援がどこまで打ち出されるかが焦点です。