【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(7月1日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる1日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、およびロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ゼレンスキー大統領「長距離の攻撃能力と近代的な防空が基盤に」

ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、ここ最近相次いだロシア軍の攻撃による各地の被害をまとめた動画を自身のSNSに投稿しました。

この中でゼレンスキー大統領は「この1週間だけでもロシアは800以上の誘導爆弾を使用した」と述べた上で「長距離の攻撃能力と近代的な防空が、日常となったロシアのテロを止める基盤となる」として射程の長いミサイルの供与や防空能力の強化に向けた支援が必要だと改めて訴えました。

また、ウクライナのクレバ外相は、29日クロアチアで開かれた国際会議にあわせて、アメリカ国務省でヨーロッパを担当するオブライエン次官補と会談しました。

クレバ外相によりますと、アメリカの防空システム「パトリオット」の追加供与について話し合ったということでロシアの攻勢が強まる中、ウクライナにとって防空システムの強化が死活的に重要になっています。

ロシア軍“ドネツク州で2つの集落掌握” 子どもの犠牲者も増加

ウクライナでは、先月29日、ロシア軍による攻撃で東部ドネツク州で9人が死亡し、16人がけがをしたと地元の知事が明らかにしました。

ドネツク州の戦況を巡りロシア国防省は30日、州内にあるノボオレクサンドリウカなど2つの集落を掌握したと発表しました。

ドネツク州の完全掌握を目指しているとされるロシアとしては、要衝の都市に向けてさらに進軍するねらいとみられます。

ロシア軍が攻勢を強める中、ウクライナの検察当局は30日、侵攻が始まって以降、各地であわせて554人の子どもが死亡し、1419人以上がけがをしたと明らかにしました。

けがをした子どもの数は、ドネツク州が550人、ハルキウ州が399人と東部で多くなっています。

ウクライナの検察当局は、ロシア軍が29日南部ザポリージャ州に行った攻撃について、亡くなった子どもは3人に上ったと明らかにし、子どもの犠牲が増え続けています。