日銀 金融政策決定会合2日目 まもなく決定内容公表

日銀は14日、2日目の金融政策決定会合を開いていてまもなく決定内容を公表します。ことし3月の政策転換後も続けている国債の大規模な買い入れを減額することを議論したうえで金融政策の正常化に向けてどこまで踏み込んだ姿勢を示すのかが焦点です。

日銀はことし3月にマイナス金利政策の解除など大規模な金融緩和策からの転換に踏み切りましたが、その後も、月間6兆円程度で国債の買い入れを続けていて、金融政策の正常化に向けた対応が課題となっています。

今回の会合では円安が物価に与える影響や3月の政策転換後の金融環境などを踏まえて、国債の買い入れの減額について議論しています。

国債の買い入れの減額について日銀内では市場に対して分かりやすい形で示すべきだという意見がある一方、減らす金額やペースを限定しすぎると柔軟性が失われ想定以上に金利が上昇するリスクが増すという懸念も出ていました。

このため、買い入れ額に幅を持たせ段階的に減らしていくことや減額の時期を示すことなどを議論しているものとみられます。

日銀はまもなく決定内容を公表する見通しで、金融政策の正常化に向けてどこまで踏み込んだ姿勢を示すのかが焦点です。

日銀による国債の買い入れの動向は、金利の変動を通じて為替相場に影響を及ぼすことも予想され、歴史的な円安局面が続く中、市場の関心も高まっています。