健大高崎 センバツ高校野球 初優勝に 地元・高崎市も歓喜

センバツ高校野球で群馬の高崎健康福祉大高崎高校が兵庫の報徳学園に3対2で勝って初優勝。群馬県勢の甲子園での優勝は、春は初めてという快挙に地元、高崎市では喜びの声が聞かれました。

市役所には祝福の幕が掲げられたほか、新聞の号外も配られました。また、ナインもよく通う焼き肉店でも選手たちをたたえていました。

高崎市役所ではPV 祝福の幕も掲示

健大高崎の地元、群馬県高崎市の市役所にはパブリック・ビューイングの会場が設けられ、集まったおよそ300人が大きな声援を送りました。会場には試合開始前から多くの市民が集まり、高校が準備した応援幕に「高崎から日本一へ」とか「めざせ優勝」などとメッセージを書き込んでいました。

そして、試合が始まると、おそろいの帽子やタオルを身につけながら声援を送って、3回に1点を勝ち越した場面では一番の盛り上がりを見せていました。

優勝の瞬間には「ありがとう」や「おめでとう」などと声を上げて涙を流したり、抱き合ったりする人の姿も見られました。

娘が健大高崎の写真部に所属し、甲子園に行っているという女性は「選手たちが試合中も笑顔でプレーしていたので、リラックスして臨めているのかなと感じた。選手のみんなにはありがとうという気持ちでいっぱいです」と涙ながらに話していました。

健大高崎の卒業生で大学1年生の女性は「本当にうれしくて胸がいっぱいです。後輩たちを誇りに思います」と話していました。

また、優勝を受けて、市役所の前には「祝 センバツ甲子園優勝 健大高崎」と書かれた幕が掲げられ、集まった人たちが写真を撮っていました。

高崎駅前では号外配布も

健大高崎が優勝したことを受けて、午後4時ごろ、高崎駅前では新聞社が号外を配りました。

受け取った高崎市の40代の男性は「テレビで試合を見ていて優勝がうれしくて号外をもらいにきました。宝物として大事に保管したいです」と話していました。

高崎市の小学3年生の男の子は「健大高崎が日本一になってうれしいです。家に帰ったら壁にはって飾りたいです」と話していました。

“パワーの源”ナインも通う焼き肉店 歓喜の涙

群馬県高崎市にある健大高崎の選手たちがよく通っている焼き肉店では、店の人や近所の人たちが10人ほどテレビで観戦しました。

この店には選手たちが3年ほど前から、多い時には週に3回ほど通っているということで、店主の松本幸作さんは「焼肉を食べて体力をつけてほしい」と特別の料金で焼き肉を提供しています。

大会前、キャプテンの箱山遥人選手はこの店の焼き肉について、食事をしながら、「健大高崎の『名物』で『パワーの源』です」と話していました。

松本さんは今大会、2回戦は現地で観戦しましたが、31日は夜に予約が入っていたため、出向くことができませんでした。

試合中は青柳博文監督からプレゼントされたという野球部のジャージを着用し、「箱山なら打ってくれる」とか、「佐々木は足が速いから大丈夫」などと選手の名前をひとりひとりあげながら応援していました。

そして、優勝が決まった瞬間は、周囲の人たちと握手をしながら涙を流して喜んでいました。

店主の松本幸作さん
「焼き肉を食べてもらったそのパワーが全開で、最高の気分です。うれしいです。接戦だと思っていたが粘ってよく頑張りました。帰ってきたら『上カルビ』をサービスしてあげたいです」