大相撲 琴ノ若が初の技能賞 敢闘賞は大の里 新入幕で11勝

大相撲初場所の三賞選考委員会が開かれ、今場所、千秋楽まで優勝を争った関脇・琴ノ若が初めて技能賞を受賞しました。また、新入幕ながら11勝を挙げた大の里が敢闘賞を受賞しました。

初場所の三賞選考委員会は千秋楽の28日、東京・両国の国技館で開かれました。その結果、大関昇進に向けた臨時理事会の開催が決まった関脇・琴ノ若が初めて技能賞を受賞しました。

琴ノ若は今場所、得意の四つ相撲で白星を重ね、千秋楽の28日、優勝決定戦で横綱・照ノ富士に敗れたものの13勝2敗の好成績でした。受賞の理由として、おっつけと四つ相撲のうまさが評価されました。

また、今場所、横綱・照ノ富士を破った前頭筆頭の若元春が殊勲賞を初めて受賞しました。

敢闘賞は能登半島地震の被災地、石川県の出身で新入幕の大の里が受賞しました。大の里は初土俵から5場所目での三賞初受賞となり、雅山と逸ノ城に並び、歴代で2番目の早さとなりました。

敢闘賞 大の里「石川県からの応援 届いてた」

能登半島地震の被災地、石川県出身の大の里は、新入幕ながら11勝を挙げて、初めての三賞となる敢闘賞を受賞し「想像していない15日間を過ごすことができ、いい経験ができた。2桁勝てたのでよかったかなと思う」と話しました。

そして「石川県からの応援は届いてたし、いい報告ができたと思う。次もしっかり勝ち越しを目指して頑張りたい」と話していました。

殊勲賞 若元春「うれしい半分 悔しい思いも」

前頭筆頭の若元春は今場所優勝決定戦で対戦した横綱・照ノ富士と関脇・琴ノ若のいずれにも勝って殊勲賞を初めて受賞し「優勝争いの2人に勝っておいて自分は優勝争いに入っていけなかった弱さがあるので、うれしい半分、悔しい思いもある」と率直な思いを語りました。

そして、来場所に向けては「自分らしい相撲というのをまた考え直して、来場所、自分らしい相撲をとっていきたい」と話しました。