【被害状況 14日】石川県で221人死亡 安否不明者24人(14時)

石川県によりますと、14日午後2時の時点で、県内であわせて221人の死亡が確認されているということです。また、安否が分かっていない人として、24人の氏名や年齢などを公表し、広く情報の提供を求めています。

各地の被害について、随時更新でお伝えしています。

《石川県》

221人死亡 重軽傷者 1015人(14時)

▼珠洲市で99人
▼輪島市で88人
▼穴水町で20人
▼能登町で6人
▼七尾市で5人
▼志賀町で2人
▼羽咋市で1人となっています。

このうち「災害関連死」の疑いは
▼珠洲市の6人
▼能登町の4人
▼輪島市の3人のあわせて13人となっています。

内閣府によると「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気などが悪化したり、体調を崩したりして命が失われるケースを言います。

また、重軽傷者は、県内全体で1015人にのぼっています。

安否不明者24人(14時)

石川県は14日午後2時の時点で、家族や親族などからの情報をもとに、自治体を通じてまとめた安否がわかっていない人、あわせて24人の名前、住所、性別、年齢を公表しました。

自治体ごとの内訳は
▽輪島市が19人
▽珠洲市が5人です。
年齢は、わかっている人で36歳から97歳となっています。

県は、この中には、転居などで連絡が取れないものの無事だった人が含まれている可能性があるとして、広く情報の提供を求めています。

連絡先は石川県危機対策課、076-225-1306です。

避難者1万9014人(14時)

石川県によりますと、県内の市や町が設ける避難所に避難している人は、14日午後2時の時点で389か所で1万9014人となっています。

自治体別にみると、
▽金沢市が9か所で326人、
▽七尾市が28か所で1857人、
▽輪島市が146か所で7611人、
▽珠洲市が51か所で3843人、
▽羽咋市が1か所で77人、
▽かほく市が2か所で39人、
▽津幡町が1か所で43人、
▽内灘町が3か所で144人、
▽志賀町が41か所で1150人、
▽宝達志水町が1か所で25人、
▽中能登町が2か所で58人、
▽穴水町が44か所で1825人、
▽能登町が60か所で2016人となっています。

このほか石川県は、高齢者や妊婦など、配慮が必要な被災者とその家族を優先して旅館やホテルなど、「2次避難所」への受け入れを進めています。

▽金沢市や▽小松市、それに▽加賀市などにある旅館とホテル、あわせて18か所の2次避難所には780人が避難しているほか、被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」の▽金沢市にある「いしかわ総合スポーツセンター」と「石川県産業展示館」には、あわせて241人が避難しています。

少なくとも1万2443棟の住宅被害を確認(14時)

石川県によりますと、14日午後2時時点で県内では能登地方を中心に少なくとも1万2443棟の住宅被害が確認されたということです。

自治体別にみると
▽金沢市
 全壊が4棟
▽七尾市
 全壊、半壊、一部破損があわせて5280棟
▽小松市
 半壊が5棟、一部破損が753棟
▽加賀市
 全壊が5棟、半壊が12棟、一部破損が676棟
▽羽咋市
 全壊が15棟
▽かほく市
 全壊、半壊、一部破損があわせて742棟
▽白山市
 一部破損が59棟
▽能美市
 半壊が1棟、一部破損が135棟
▽野々市市
 一部破損が6棟
▽川北町
 一部破損が1棟
▽内灘町
 全壊、半壊、一部破損があわせて1003棟
▽志賀町
 全壊、半壊、一部破損があわせて2329棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽中能登町
 全壊が20棟、半壊が12棟、一部破損が22棟
▽穴水町
 全壊、半壊、一部破損があわせて1000棟
▽能登町
 全壊が352棟で、半壊、一部破損は多数

▽輪島市▽珠洲市では多数の住宅に被害が出ていますが、現在も全体状況は把握できていないとしています。

輪島市の観光名所「窓岩」も崩落

地震の影響で、能登地方の観光名所として知られる石川県輪島市の曽々木海岸の「窓岩」も崩落しました。

「窓岩」は、真ん中にあいている直径2メートルほどの穴に夕日がぴたりと収まる瞬間の絶景が人気で、能登地方の観光名所になっていました。しかし1月11日にNHKが撮影した映像では、岩の上部が崩落しているのが確認できます。

輪島市では、江戸時代の豪農の暮らしぶりを伝える建物として国の重要文化財に指定されている「上時国家住宅」も倒壊していて能登地方を代表する観光名所に甚大な被害が出ています。

輪島市 重要文化財「旧角海家住宅」の主屋が倒壊

石川県輪島市門前町黒島町では、北前船の船主や船員たちの町として栄えたこの地域を代表する建物として、国の重要文化財に指定されている「旧角海家住宅」の主屋が倒壊し、瓦などが周囲に散乱しています。

「旧角海家住宅」は2007年の能登半島地震で大きな被害を受けましたが、4年かけて復元工事が行われ、2016年に国の重要文化財に指定されました。

およそ5万5500戸で断水(14時)

石川県によりますと、14日午後2時の時点で、9の市と町のあわせておよそ5万5500戸で、断水が続いているということです。

このうち、ほぼ全域で断水となっているのは
▽輪島市でおよそ1万戸、
▽珠洲市でおよそ4800戸、
▽穴水町でおよそ3200戸、
▽能登町でおよそ6100戸、
▽七尾市でおよそ2万400戸、
▽志賀町でおよそ8800戸です。

また、一部の地域で断水となっているのは、
▽羽咋市でおよそ1350戸、
▽かほく市で8戸、
▽内灘町でおよそ860戸です。

《富山県》

44人けが(14日時点)

富山県によりますと、県内ではこれまでに44人がけがをし、このうち3人が重傷です。

市町村別では、
▽富山市で18人
▽氷見市で9人
▽黒部市で5人
▽射水市で4人
▽高岡市で3人
▽魚津市で2人
▽小矢部市で2人
▽砺波市で1人です。

住宅は2930棟で被害が確認(14日時点)

住宅への被害は14日午後1時の時点で、氷見市で38棟が全半壊、高岡市で34棟が半壊となるなど、あわせて2930棟で被害が確認されています。

市町村別では
▽高岡市 720棟
▽射水市 704棟
▽小矢部市 559棟
▽富山市 492棟
▽氷見市 205棟
▽朝日町 61棟
▽滑川市 39棟
▽上市町 35棟
▽黒部市 31棟
▽砺波市 25棟
▽入善町 25棟
▽魚津市 17棟
▽南砺市 10棟
▽立山町 7棟で、
舟橋村を除く14の市と町で被害が確認されています。

水道被害 避難も続く(11時)

14日午前11時の時点で、氷見市の460戸で断水し、1530戸では生活用水として利用できるものの飲めない状態となっていて、あわせて1990戸で水道が復旧していません。

避難も続いています。自主避難所を含め、あわせて5か所で64人が避難しています。

市町村別では
▽氷見市が39人
▽高岡市が25人となっています。

朝日町 津波による漁船・漁具の被害を確認

富山県朝日町では津波による漁船や漁具の被害が確認され、一部の漁業者は操業ができなくなっています。

富山県と新潟県の県境近くにある朝日町の宮崎漁港では今月1日の地震による津波で泊漁業協同組合に所属する漁船2隻が沈没しました。また海面から1メートルほどの高さにある水揚げ場周辺では置いてあった網などの漁具が津波に流されたほか、大量の泥やごみが押し寄せました。

被害は沖合の網でも確認されていて今月11日に刺し網漁船が沖に出たところ、仕掛けた網がなくなっていて、14日も別の場所で網を引き上げたところ網が切れたり絡まったりしていたということです。漁協では、漁場にしている海底の地形などが変化しているとみていて、網を固定する位置などを見直さなければならないため、これまで通りの操業は当分、難しいということです。

泊漁業協同組合の脇山正美組合長は「漁船と違い網などの漁具に適用される保険がないため大きな損失ですし、操業できないため収入が得られません。漁場がダメージを受けている可能性があり、被害は深刻です」と話していました。

《新潟県》

49人けが(14日時点)

新潟県などによりますと、新潟県内では49人がけがをしています。

住宅被害は3164棟で確認(13日時点)

13日までに新潟県内で被害が確認された住宅は新潟市を中心に12日から340棟増えて3164棟となっています。

内訳は
▽全壊が14棟
▽半壊が405棟
▽一部破損が2730棟
津波による被害は
▽床上浸水が1棟
▽床下浸水が14棟です。

新潟市に提出された「り災証明書」交付のための調査の申請は、13日までに7303件に上り、今後も住宅の被害件数が増えることが懸念されています。

《福井県》(14日時点)

福井県で6人がけがをしました。

《岐阜県》(14日時点)

岐阜県で1人がけがをしました。