【被害状況 12日】石川県で215人死亡 安否不明者28人(午後2時)

石川県によりますと、12日午後2時の時点で、県内で215人の死亡が確認されたということです。また、安否が分かっていない人として28人の氏名や年齢などを公表し、広く情報の提供を求めています。

各地の被害について、随時更新でお伝えしています。

《石川県》

215人死亡 重軽傷者少なくとも577人(午後2時)

石川県によりますと、12日午後2時の時点で、県内であわせて215人の死亡が確認されているということです。

▽珠洲市で98人
▽輪島市で83人
▽穴水町で20人
▽能登町で6人
▽七尾市で5人
▽志賀町で2人
▽羽咋市で1人 
となっています。

このうち、これまでに輪島市で死亡が確認されたとしていた中の4人について、石川県は新たに「災害関連死」の疑いがあると発表しました。

これで、死亡が確認された人のうち「災害関連死」の疑いは、珠洲市の6人、能登町の4人、輪島市の4人のあわせて14人となりました。重軽傷者は、県内全体で少なくとも577人にのぼっています。

安否不明者28人(午後2時)

石川県は12日午後2時の時点で、安否が分かっていない人として28人の氏名や年齢などを公表しました。

内訳は輪島市が22人、珠洲市が5人、七尾市が1人です。年齢はわかっている人で20歳から95歳となっています。

県は、この中には転居などで連絡が取れないものの無事だった人が含まれている可能性があるとして、広く情報の提供を求めています。連絡先は石川県危機対策課、076-225-1306です。

避難者2万2373人(午後2時)

石川県によりますと、県内の市や町が設ける避難所に避難している人は、383か所で2万2373人となっています。

自治体別にみると
▽金沢市が8か所で286人
▽七尾市が28か所で1934人
▽輪島市が150か所で9524人
▽珠洲市が67か所で5319人
▽羽咋市が1か所で90人
▽かほく市が2か所で42人
▽津幡町が1か所で44人
▽内灘町が3か所で135人
▽志賀町が14か所で798人
▽宝達志水町が1か所で29人
▽中能登町が3か所で75人
▽穴水町が45か所で1876人
▽能登町が60か所で2221人
となっています。

このほか県は高齢者や妊婦など配慮が必要な被災者とその家族を優先して、旅館やホテルなど「2次避難所」への受け入れを進めています。

金沢市や小松市などにある旅館とホテルあわせて10か所の2次避難所には、291人が避難しているほか、被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」である金沢市の「いしかわ総合スポーツセンター」には、187人が避難しています。

多くの避難者いまも

石川県の避難者数について、地震翌日の2日から12日にかけて県が発表したデータをまとめました。

4日、5日のピークから比べてわずかに減少傾向にありますが、輪島市ではいまも1万人近くが避難しているなど、能登半島の自治体を中心に多くの被災者が避難生活を続けています。

少なくとも4265棟の住宅被害確認(午後2時)

石川県によりますと、12日午後2時時点で県内では能登地方を中心に少なくとも4265棟の住宅被害が確認されたということです。

輪島市や珠洲市などでは多数の住宅に被害が出ていますが、依然として全体状況は把握できていないとしています。

自治体別にみると
▽金沢市では全壊が4棟
▽七尾市では全壊が225棟
▽小松市では、半壊が5棟、一部破損が156棟
▽加賀市では全壊が5棟、半壊が12棟、一部破損が632棟
▽羽咋市では全壊が15棟
▽かほく市では全壊または半壊または一部破損が698棟
▽白山市では一部破損が33棟
▽能美市では半壊が1棟、一部破損が116棟
▽野々市市では一部破損が6棟
▽川北町では一部破損が1棟
▽内灘町では全壊または半壊または一部破損が902棟
▽志賀町では全壊が8棟、半壊が15棟、一部破損が16棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽中能登町では全壊が20棟、半壊が11棟、一部破損が21棟
▽穴水町では全壊または半壊または一部破損が1000棟
▽能登町では全壊が352棟で、半壊または一部破損が多数となっています。

輪島市と珠洲市では多数の住宅に被害が出ていますが、現在も全体状況は把握できていないとしています。

停電 能登地方の約1万2200戸(午後5時)

北陸電力送配電によりますと、今回の地震の影響で石川県の能登地方では12日午後5時の時点で、およそ1万2200戸が停電しています。

自治体別では
▽輪島市でおよそ5700戸
▽珠洲市でおよそ4300戸
▽能登町でおよそ1700戸
▽穴水町で500戸余り
などとなっています。

奥能登 酒造会社も被害 製造不可に

石川県輪島市や珠洲市など、能登半島の北側の奥能登地域にある酒造会社は地震で大きな被害を受け、日本酒の製造ができなくなっています。

このうち、輪島市鳳至町稲荷町にある酒造会社は木造2階建ての酒蔵などが倒壊しました。醸造に使うタンクなどが下敷きになり、今シーズンの製造や出荷は絶望的だということです。

杜氏の中島遼太郎さんは「家族や蔵人は幸い無事でしたが、ほとんどの建物が崩れ今は先のことは何も考えられません」と話していました。

石川県酒造組合連合会によりますと、被害が大きかった輪島市、珠洲市などの奥能登地域にはあわせて11の酒造会社がありますが、聞き取りを行ったところ、いずれも酒蔵や店舗が被災して製造ができなくなっていると回答したということです。

石川県酒造組合連合会は「県内の別の酒造で醸造や瓶づめを代わりにできないかなど検討をしている。少しでも役に立ちたい」としています。

避難生活を続ける人や支援者など、被災地の人たちの声をまとめた記事はこちらです。

《富山県》

県外で2人死亡

今回の地震では、富山市に住む中学1年の男子生徒が石川県輪島市に、同じく富山市の30代の女性が石川県珠洲市に帰省中に、住宅の倒壊に巻き込まれて亡くなりました。

県内で43人けが 93人避難

また、県によりますと、県内では12日の時点で43人がけがをして、このうち3人が重傷です。

市町村別では富山市で18人、氷見市で9人、黒部市で5人、高岡市と射水市でそれぞれ3人、魚津市と小矢部市でそれぞれ2人、砺波市が1人です。

そして、自主避難所を含めてあわせて6か所で93人が避難生活を余儀なくされています。市町村別では、氷見市が自主避難所にいる10人を含めるとあわせて62人、高岡市が31人となっています。

2711棟で住宅被害確認(午後1時)

住宅への被害は12日午後1時の時点で氷見市で38棟が全半壊、高岡市で11棟が半壊となるなど、あわせて2711棟で被害が確認され、11日から500棟余り増えました。

市町村別では
▽射水市で704棟
▽高岡市で605棟
▽富山市で492棟
▽小矢部市で463棟
▽氷見市で205棟
▽朝日町で57棟
▽滑川市で39棟
▽黒部市と上市町で31棟
▽砺波市と入善町で25棟
▽魚津市で17棟
▽南砺市で10棟
▽立山町で7棟
で舟橋村を除く14の市と町で被害が確認されています。

2480戸で水道が復旧せず(午前11時)

また、12日午前11時時点で、氷見市の1450戸で断水し、1030戸で生活用水として利用できるものの飲めない状態となっていて、あわせて2480戸で水道が復旧していません。

《新潟県》

新潟県で48人がけがをしました。

《福井県》

福井県で6人がけがをしました。

《岐阜県》

岐阜県で1人がけがをしました。