ラグビー日本代表 エディー・ジョーンズ 新HC「より速く」

ラグビー日本代表の次期ヘッドコーチに就任するエディー・ジョーンズ氏が会見を行い「日本は2015年のワールドカップ以来、さらに飛躍して強くなっている。それをますます力強いものにしていきたい。より速いラグビーを目指していきたい」と意気込みを語りました。

ラグビー日本代表のヘッドコーチは、ことしのワールドカップフランス大会で指揮をとったジェイミー・ジョセフ氏が退任し、13日、行われた日本ラグビー協会の理事会でジョーンズ氏の就任が決まりました。

ジョーンズ氏は、2015年のワールドカップイングランド大会でも日本代表のヘッドコーチを務めていて、年明けの1月1日から再び日本代表を率います。

14日、都内で就任の記者会見が開かれ、ジョーンズ氏は「日本は2015年のワールドカップ以来、さらに飛躍して強くなっている。再びヘッドコーチをする機会を与えられ、大変光栄に思っている」と心境を話しました。

そして2027年のワールドカップオーストラリア大会に向けて「まずはベスト8を目指したい。日本は体は大きくないが、より速く動くことができる。代表だけではなく下の世代から速いラグビーができるように指導していきたい」と述べ、“超速ラグビー”をテーマに強化を図っていく考えを示しました。

そのうえで具体的な強化ポイントについて「相手より速く走るだけではなく、速く考えて速く決断する。アクションだけではなく考え方や頭の回転も速くしていかなければならない。そして若い選手の育成に力を入れて持っているポテンシャルを最大化する努力が必要だと思う。高校、大学、社会人と一貫した考え方をもって育成していくことが重要だ」と話しました。

また、リーグワンなど日本のラグビーの現状について「ポテンシャルの高い選手がたくさんいて、若い選手が学びたいことが実践されている。質の高いラグビーを展開している」としたうえで「代表にも日本選手をもう少し増やしていけたらという希望はある」と話しました。

ことしのW杯 オーストラリア代表を率いる

一方、オーストラリア代表のヘッドコーチとしての契約が残っている中で日本協会側と接触したとして批判が出ていたことについては「オーストラリア代表のヘッドコーチだった期間に選考に関わる面接は受けていない。日本のヘッドコーチに就任するにあたってやましいことは一切していない」と日本協会側との接触を否定しました。

そして最後に「トップチームを作ることはチャレンジのしがいがある。ベストを尽くしても結果が出ないことはあるが、われわれにできるのはベストになるための環境を整え選手のポテンシャルを最大限に引き出すことだ」と述べました。

ジョーンズ氏の任期は、2027年のワールドカップオーストラリア大会までとなっています。