ラグビーW杯 フィジー敗戦も決勝Tへ ベスト8出そろう

ラグビーワールドカップフランス大会、1次リーグ最後の試合、プールCのフィジー 対 ポルトガルは、フィジーが23対24で敗れたものの、7点差以内の敗戦に与えられるボーナスポイント「1」を獲得しました。

プールCはフィジーとオーストラリアが勝ち点「11」で並びましたが、フィジーが直接対決で勝っているため2位となり、決勝トーナメントに進みました。オーストラリアが1次リーグで敗退するのは初めてのことです。

大会は決勝トーナメントに進む8チームが出そろいました。
準々決勝は日本時間の15日と16日に行われます。

最後の1枠は「フィジー」に ポルトガルに敗戦も

1次リーグのプールCはウェールズが1位で決勝トーナメント進出を決めていて、残る1枠の争いです。ここまで2勝1敗で勝ち点「10」のフィジーが、ここまで勝ちのないポルトガルとの試合で勝ち点「1」を獲得すれば決勝トーナメント進出が決まり、フィジーが勝ち点なしで敗れた場合は、2勝2敗、勝ち点「11」のオーストラリアが決勝トーナメントに進みます。

フィジー代表 自力での突破目指す

フィジーとポルトガルの試合は8日、トゥールーズで行われました。

フィジーは前半10分にペナルティーゴールで先制しましたが、その後はミスもあって決め手を欠き、38分にポルトガルにペナルティーゴールを決められ、3対3で試合を折り返しました。

後半は互いにトライを取り合い、フィジーは10対17で追う28分、途中出場のメサケ・ドンゲ選手がトライを奪うなどして追いつき、34分と36分にペナルティーゴールを決めて23対17とリードしました。

しかし、終了間際の38分にポルトガルに突破を許し、ウイングのロドリゴ・マルタ選手にトライを奪われ1点差とされました。

そしてコンバージョンゴールも決められて逆転され、フィジーが23対24で敗れました。

フィジーは敗れたものの7点差以内の敗戦に与えられるボーナスポイント「1」を獲得し、プールCはフィジーとオーストラリアが2勝2敗、勝ち点「11」で並びましたが、直接対決でフィジーが勝っているため2位となり決勝トーナメント進出が決まりました。フィジーの決勝トーナメント進出は2007年大会以来です。

歓喜のフィジー 敗れたものの決勝トーナメント進出

オーストラリア 初の1次リーグ敗退

オーストラリアは1987年にニュージーランドとオーストラリアで共同開催された第1回大会から10大会連続でラグビーのワールドカップに出場しています。

オーストラリア 第2回大会で優勝(1991年)

第1回大会は3位決定戦で敗れて4位でしたが、1991年の第2回大会で初優勝を果たしました。

その後も毎回、決勝トーナメントに進出していて、1999年の第4回大会では2回目の優勝を果たしています。

今大会は日本代表の前のヘッドコーチで、前回大会ではイングランド代表を準優勝に導いたオーストラリア出身のエディー・ジョーンズ ヘッドコーチが率いていましたが、1次リーグでフィジーとウェールズに敗れ、自力で決勝トーナメントに進出する可能性がなくなっていました。

そして8日、フィジーがポルトガルに敗れたものの勝ち点1を獲得して、プールCの2位で決勝トーナメント進出を決め、オーストラリアの初の1次リーグ敗退が決まりました。

エディー・ジョーンズHC

ジョーンズ ヘッドコーチは1日に行われたポルトガル戦のあとの記者会見で「残念なのは自分たちの運命をコントロールできていないこと。その全責任は私にある」と話していました。

4年後の2027年のワールドカップはオーストラリアで行われる予定で、地元開催に向けて立て直しが迫られます。

ポルトガルがW杯初勝利 2回目の出場で歴史的1勝

ポルトガルは2007年の第6回大会でワールドカップに初出場しましたが0勝4敗に終わり、今大会は4大会ぶりの出場でした。

初戦はウェールズに敗れ、第2戦でジョージアと対戦し、初勝利を目前にしながら終盤に追いつかれて引き分けました。

そして2敗1引き分けで迎えた1次リーグ最後の試合、世界ランキング16位のポルトガルは8位のフィジーに対し、激しいディフェンスで前半はトライを許さず、3対3で試合を折り返しました。

ポルトガル代表 ロドリゴ・マルタ選手がトライ

後半は2度リードを奪いながらフィジーの猛攻に耐えきれず逆転されましたが、試合終了間際の38分にウイングのラフェエレ・ストルティ選手が右サイドを突破し、最後はウイングのロドリゴ・マルタ選手がトライを奪い1点差としました。

そしてコンバージョンゴールを決めて24対23で逆転勝ちしました。

W杯初勝利でポルトガルも歓喜

ポルトガルはワールドカップ8試合目で歴史的な初勝利を挙げました。

◆ベスト8出そろう 準々決勝の組み合わせは?

ラグビーワールドカップフランス大会は1次リーグの全試合が終わり、準々決勝の顔合わせが決まりました。
(日程は日本時間)

【10月15日(日)】
▽0:00~

ウェールズ(C1位)×アルゼンチン(D2位)
▽4:00~
アイルランド(B1位)×ニュージーランド(A2位)

【10月16日(月)】
▽0:00~

イングランド(D1位)×フィジー(C2位)
▽4:00~
フランス(A1位)×南アフリカ(B2位)