気象・災害

台風13号 熱帯低気圧に 福島と茨城に線状降水帯 安全の確保を

台風13号から変わった熱帯低気圧や高気圧の縁を回る湿った空気の影響で関東や東北では大気の状態が非常に不安定になっていて、福島県では発達した積乱雲が次々と連なる「線状降水帯」が発生し、猛烈な雨が降ったとみられます。

災害の危険性が急激に高まっているため、引き続き安全を確保してください。

気象庁によりますと、台風13号から変わった熱帯低気圧や太平洋高気圧の縁を回る湿った空気の影響で、東日本と東北では大気の状態が非常に不安定になり関東と東北の太平洋側には活発な雨雲がかかり続けています。

午後11時までの1時間には福島県いわき市の平で47ミリの激しい雨が降りました。

福島県では線状降水帯が発生し、レーダーによる解析では午後9時30分までの1時間に
▽福島県いわき市北部付近でおよそ110ミリ、
▽福島県広野町付近でおよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。

福島県ではいわき市南部付近で午後7時までと午後9時までの1時間にいずれもおよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨状報」を相次いで発表しました。

茨城県では8日昼すぎから各地で猛烈な雨が相次ぎ、「記録的短時間大雨情報」が午後7時半すぎまでにあわせて8回、発表されました。

また、千葉県でも午前中に線状降水帯が発生し、「記録的短時間大雨情報」が11回発表されました。

12時間に降った雨量の最大値は千葉県の
▽茂原市で371.5ミリ、
▽大多喜町で328ミリ、
▽鴨川市で294.5ミリ、
▽茨城県の日立市で255ミリと
いずれもわずか半日で平年の9月1か月分を超え、統計を取り始めてから最も多くなりました。

これまでに降った雨で千葉県と茨城県、それに福島県では土砂災害の危険性が非常に高まり土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

また、千葉県と茨城県、福島県では氾濫の危険性が非常に高まり氾濫危険水位を超えている川があります。

熱帯低気圧に変わっても湿った空気の流れ込み続く

今後の見通しです。

熱帯低気圧に変わっても湿った空気が流れ込み続けるため関東甲信や東北の太平洋側では9日にかけて大気の不安定な状態が続き、東北では局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降るおそれがあります。

9日夕方までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで、関東甲信と東北で150ミリと予想されています。

東日本では9日は風の強い状態が続き、海上ではうねりを伴ってしける見込みです。

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水川の氾濫に厳重に警戒するとともに、強風や高波、落雷、竜巻などの激しい突風に十分注意するよう呼びかけています。

雨が強まった地域では少ない雨で災害発生も

関東甲信では記録的な大雨となっていて、すでに浸水や土砂災害が発生しているところもあります。

雨がやんだり弱まったりしている地域でも、今後、再び雨が強まるおそれがあり、自治体が発表する避難などの情報を確認して今夜は引き続き、安全な場所で過ごして下さい。

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