大雨 ピーク過ぎるも土砂災害警戒を 北海道は激しい雨のおそれ

関東や東北の太平洋側を中心に降った記録的な大雨はようやくピークを過ぎましたが、8日に線状降水帯が相次いで発生した千葉県、茨城県、それに福島県では太平洋側を中心に地盤が緩んでいるところがあります。土砂災害への警戒を続けてください。

気象庁によりますと、8日から9日にかけて台風13号や太平洋高気圧の縁を回る湿った空気の影響で、関東や東北の太平洋側を中心に発達した雨雲が流れ込みました。

千葉県、茨城県、福島県では線状降水帯が発生したほか、レーダーによる解析で猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は3県に「記録的短時間大雨情報」を相次いで発表しました。

24時間に降った雨量の最大値は千葉県茂原市で392ミリ、茨城県日立市で282.5ミリ、千葉県横芝光町で274.5ミリと、いずれも平年の9月1か月分を超え、統計を取り始めてから最も多くなりました。

福島県いわき市の勿来山田でも194ミリと平年の9月、1か月分に匹敵する大雨となりました。

台風から変わった熱帯低気圧は不明瞭になり、福島県、千葉県、茨城県の大雨のピークはようやく過ぎましたが、これまでの雨で地盤が緩んでいて、土砂災害警戒情報が発表されている地域もあります。

天候が回復してもこのあとしばらくは土砂災害に警戒してください。

また、日本海にある低気圧が釧路沖へ移動するため、北海道の太平洋側ではこれから10日未明にかけて断続的に激しい雨が降るおそれがあります。

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に十分注意するよう呼びかけています。