【動画速報】九州で記録的な大雨 各地の状況は

【動画速報】九州で記録的な大雨 各地の状況は
10日の明け方以降、福岡県、佐賀県、大分県で線状降水帯が相次いで発生し、記録的な大雨となりました。

福岡県と大分県に発表されていた大雨の特別警報は午後5時半ごろにすべて大雨警報に切り替えられました。

ただ、各地で記録的な大雨となり、すでに川の氾濫や土石流などの土砂災害が相次いでいます。川や斜面などからは離れ、引き続き安全を確保するようにしてください。

各地の大雨による被害の状況を、NHKの動画投稿サイト「スクープBOX」に寄せられた映像などを中心にお伝えします。

17:00ごろ 大分 日田 橋の崩落や土砂崩れなどの被害

午後5時ごろに撮影した大分県日田市の上空からの映像です。

気象庁は福岡県と大分県に出していた大雨の特別警報を警報に切り替えました。

福岡県と佐賀県、大分県では、土砂災害の危険性が非常に高くなっているとして「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

川や山沿いの渓流斜面などからは離れ、引き続き、安全を確保するようにしてください。

16:30前 福岡 久留米 土石流 複数の建物が土砂に巻き込まれる

土石流が発生した福岡県久留米市田主丸町竹野を上空から撮影した映像です。

山から土砂が谷に沿って流れ出て途中で放射状に広がり、住宅街の広い範囲に流れ込んでいるのがわかります。複数の建物が土砂に巻き込まれていて、一部の住宅は多くの土砂や流された木が入り込んで押しつぶされるように壊れています。

住宅の一部や車が押し流されている様子もわかります。

多くの警察官や消防隊員などが壊れた建物の周辺で救助活動をしています。

山の斜面からはいまも激しい勢いで水が流れ出ていて、ふもとの住宅街に流れ込んでいます。

16:15ごろ 福岡 筑後川 周辺の住宅街や田畑 広い範囲が水に

NHKのヘリコプターで福岡県久留米市と大刀洗町の上空から午後4時15分ごろに撮影した映像です。

筑後川は濁った水で増水し、河川敷が見えなくなっています。周辺の住宅街や田畑などは一帯が広い範囲で水で覆われ、地面が見えなくなっています。

立ち並んでいる多くの農業用ハウスが茶色く濁った水で浸水しているのがわかります。

15:00ごろ 福岡 久留米 住宅街の道路に大量の土砂

福岡県久留米市田主丸町で午後3時ごろにNHKのクルーが撮影した映像です。

住宅街の道路に大量の土砂や折れた木々が流れ込み、広い範囲で積み重なっています。道路に水は流れていませんが茶色い泥などで覆われています。

作業員が複数の建設用の重機で土砂などを撤去している様子も確認できます。

13:30ごろ 福岡 久留米 道路をふさぐ形で多数の木が倒れる

近くの川に沿って土石流が発生し住宅7棟が巻き込まれた福岡県久留米市の田主丸町竹野近くの現場で午後1時半ごろに撮影された映像です。

画面の奥、住宅街の中で道路をふさぐ形で多数の木が倒れている様子が確認できます。その奥の道路上を茶色く濁った水が川のように激しい勢いで流れています。

道路上に停車している複数の車は車体の下半分くらいが隠れるほどの高さまで泥水につかっていて、不安そうに見守る住民の姿も見られました。

11:30すぎ 佐賀 唐津で土砂崩れ 上空からの映像

記録的な大雨の影響で、九州各地で被害の情報が相次いでいて、午前11時の時点で福岡県添田町で土砂崩れに巻き込まれて77歳の女性1人が死亡したほか、佐賀県唐津市では土砂崩れが起きて3人と連絡がとれなくなっていて警察や消防が救助や確認を進めています。

佐賀県唐津市の土砂崩れ現場の上空からの映像です。

11:00ごろ 佐賀 住宅の裏山の土砂崩れる 1棟倒壊

佐賀市富士町麻那古では、住宅の裏山の土砂がえぐり取られたように崩れて住宅に流れ込み、1棟が土砂に押しつぶされる形で倒壊していました。

近所の人によりますとこの家には90代の母親と60代の息子が住んでいて、このうち母親が家の中に取り残されましたがその後、無事救助されたということです。

住民たちと救助にあたったという近くに住む60代の男性は「まさかこの地域で家が崩れるような土砂災害があるとは思っていなかったです。命が助かって本当によかったです」と話していました。

11:00ごろ 佐賀 神埼 橋にかかる道路が崩落

佐賀県神埼市の城原川にかかる鯰河原橋では橋にかかる道路が崩落し、欄干だけが垂れ下がった状態になっています。

川の中心部で橋を支えていた複数の橋脚が流されているようにみえます。

10:40ごろ 福岡 うきは 腰くらいの高さまで水につかる

10日午前10時40分ごろ、大雨特別警報が発表されている福岡県うきは市の住宅から撮影された映像です。

近くを流れる巨瀬川が氾濫して、家の前の道路にあるカーブミラーや向かいの住宅のガレージなどが腰くらいの高さまで水につかっている様子が確認できます。

撮影した60代の女性は「2時間ほどで冠水の深さが倍になりました。35年住んでいますが、ここまでの被害は初めてです。早く水位が下がって欲しいです」と話していました。

10:00ごろ 福岡 広川町「住宅の屋根や冷蔵庫が流されてきた」

福岡県広川町で10日午前10時ごろ、住宅の2階から撮影された映像です。

住宅と神社の間を流れる川が濁流となってあふれ、川にかかる橋や周辺の道路などが水につかり、ガードレールの一部がわずかに見える状態となっています。

神社の駐車場も水につかり、流されてきたものが灯籠にぶつかって倒れる様子も確認できます。

撮影した女性は「水の流れがとても強く、住宅の屋根や冷蔵庫が流されてきているのも見えました」と話していました。

10:00ごろ 福岡 久留米「自宅1階の玄関に水が入ってきている」

10日午前10時ごろ、大雨特別警報が発表されている福岡県久留米市の住宅の2階から撮影された映像です。

周辺一帯が茶色く濁った水につかっています。

道路を挟んで向かいにある建物は、閉まっているシャッターの半分ほどの高さまで水につかっています。

撮影した男性によりますと、10日午前6時ごろに周辺の様子を確認した時は付近の道路は冠水していませんでしたが、その後雨の勢いが強まり、午前10時ごろに見た時には1メートルほどの高さまで水につかっていたということです。

撮影した男性は「自宅前の道路は国道につながる交通量の多い道路だが、全く使えない状況だ。雨は少しづつ弱まっているが、自宅付近にたまった水は水位が上がり続けていて、自宅1階の玄関に水が入ってきている。40年前からこの家に住んでいるが、これほどの雨は初めてだ」と話していました。

10:00ごろ 大分 中津 山国川「九州北部豪雨と同じような濁流」

10日午前10時ごろ、大分県中津市耶馬渓町を流れる山国川を住宅の2階から撮影した映像です。

護岸の高さほどまで上昇した川の水がうねりながら濁流となって流れています。

撮影した男性によりますと、映像に映っている橋は川底から10メートルほどの高さにあるということですが、橋のすぐ下の部分まで水が迫っている様子が確認できます。

男性は「山国川は6年前の九州北部豪雨の時と同じような濁流になっていて、支流の川の水が山国川に流れ込むことができずに道路の浸水も始まっている」と話していました。

9:30ごろ 福岡 久留米 「ゴー」という音とともに濁流が

大雨の特別警報が発表された福岡県久留米市で10日午前9時半ごろ住宅の2階から撮影された映像です。

住宅の目の前を茶色く濁った濁流が流れています。

撮影した男性によりますと濁流が流れているのは道路だということです。

近くには小川があり、そこから水があふれ、道路に流れ込んできたとみられるということです。

午前7時すぎまでは道路は歩ける状態でしたが、午前9時すぎに「ゴー」という音が聞こえたことから、自宅2階から様子を見たところ、濁流になっていたということです。

男性は「60年以上この地域に住んでいますが、このようなことは初めてで、水害とは無縁だと思っていたので驚いています」と話していました。

9:30ごろ 福岡 久留米 道路冠水で老人ホームに食事届かず

大雨の特別警報が発表された福岡県久留米市で10日午前9時半ごろ老人ホームの4階から撮影された映像です。

茶色く濁った水が市街地の広範囲に広がり、一部の車はボンネットの高さほどまで水につかっている様子が確認できます。

撮影した60代の男性によりますと、老人ホームも1階部分が浸水しているということです。

男性は「周辺の建物は午後になってもへそのあたりの高さまで水につかっています。道路が冠水しているので入所者の食事が運ばれてこず、水も止まって困っています」と話していました。

9:30ごろ 福岡 久留米 巨瀬川 橋のすぐ下まで水位が

国土交通省が福岡県久留米市田主丸町に設置した巨瀬川の河川カメラの映像です。

画面左にある橋のすぐ下まで水位があがり、茶色く濁った水がうねりながら流れています。

一部は道路まで水があふれて周辺の住宅に流れ込んでいる様子が確認できます。

また一部の車は水につかってタイヤの部分が見えなくなっています。

9:00ごろ 福岡 東峰村「膝くらいの高さまで水が」

10日午前9時ごろ、大雨特別警報が発表されている福岡県東峰村の住宅の2階から撮影された映像です。

住宅の前にある川を茶色く濁った水が激しく流れ、川の脇にある斜面が崩れている様子が確認できます。

撮影した16歳の女性によりますと、住宅の前と裏手にある2つの川のうち、川幅が狭い裏手の川があふれて、映像に映っているより大きな川に流れ込んでいるということです。

この住宅の敷地内にある焼き物の工房の中には膝下くらいの高さまで土砂が流れ込んでいるということです。

女性は「家の周りは膝くらいの高さまで水が流れていて危険な状況です。水道が止まっているのでとても不安です」と話していました。

9:00ごろ 福岡 久留米「あっという間に川から水あふれて」

10日午前9時ごろ、大雨特別警報が発表されている福岡県久留米市の住宅の2階から撮影された映像です。

住宅の前を流れる川から水があふれ、辺り一面に茶色く濁った水が流れている様子が確認できます。

住宅の前にある店舗の前に止まっている車のタイヤが見えないほど水位が上がってきているのもわかります。

撮影した男性の家族によりますと、映像に写っているのは「筑後川」の支流で、「自宅の前の道路は、1時間ほど前の午前8時半ごろまで見えていて走行する車もありましたが、あっという間に川から水があふれて道路が冠水し、田んぼもすべて水に浸かって辺り一帯が川のようになってしまいました」と話していました。

08:45 大分 中津 山国川 橋の欄干を超えるほど増水

国土交通省が大分県中津市耶馬渓町戸原に設置した山国川の河川カメラの映像です。

橋のすぐ下まで川の水位が増し、激しく流れる川の水は橋の欄干に何度もぶつかり、道路に茶色い水しぶきがあがっています。

橋の道路の上には流れてきたとみられる木が打ち上げられているのがわかります。

8:30ごろ 福岡 添田町 彦山川支流「ゴロゴロという音」

10日午前8時半ごろ、大雨特別警報が発表されている福岡県添田町の住宅の2階から撮影された映像です。

山あいの集落にある川を茶色く濁った水が激しく流れる様子が確認できます。

撮影した女性によりますと、映像に写っているのは「彦山川」の支流の川で、「岩や石がぶつかる音なのか、ゴロゴロという音が聞こえてきて怖い。ふだん、自宅の2階からは川の水が見えないほど水位が低く、これほど水位が高くなったのを見たことはないので、避難するかどうか悩んでいる」と話していました。

8:00前 佐賀 唐津 裏山崩れて住宅が倒壊

佐賀県唐津市浜玉町の平原地区で午前8時前に撮影した映像では、住宅の裏山が大きく崩れ、土砂が流れ込んだ住宅が倒壊しているのが確認できます。

また、住宅の隣を流れる川は、茶色く濁った水が激しい勢いで流れています。

消防によりますと、土砂は2棟に流れ込み、合わせて3人と連絡がとれないという情報があるということで、現在、警察や消防が確認を進めています。

7:00すぎ 福岡 東峰村 大肥川 “大きな石が流れていく”

福岡県東峰村で10日午前7時すぎに視聴者の男性が自宅から撮影した大肥川の様子です。

茶色く濁った川の水位が上がって勢いよく流れ、画面奥の道路や橋からも水が川に流れ込んでいます。

撮影した男性は「雨は明け方がピークで、川はふだんより数メートルほど水位が上がっているように見えます。大きな石が流れていく時もあるので、不安を感じます」と話していました。

7:00ごろ 佐賀 唐津 玉島川 川沿い住宅の畑に水流れ込む

佐賀県唐津市を流れる玉島川を10日午前7時ごろ、近くに住む男性が自宅の庭から撮影した映像です。

茶色く濁った水が水しぶきをあげて激しい勢いで流れ、一部は川沿いの住宅の畑にも流れ込んでいます。

また、画面奥に見える橋の高さまで水位が上がり、濁流が橋の一部にあたって大きく水しぶきをあげている様子も確認できます。

撮影した男性は「この川の水位はふだんは50センチメートル程度なので3メートルから4メートルほど水位が高くなっている。きょう未明ごろから、雨がどんどん強まり、雷の音や岩がゴロゴロと流れる音もして、恐怖を感じた。これほどの雨が降っているのを見たのは初めてです」と話していました。

6:00すぎ 福岡 久留米市 病院前の道路が冠水

10日午前6時すぎ、福岡県久留米市で、入院している男性が病院の3階から撮影した映像です。

病院の前を通る道路と歩道が濁った水で冠水し、乗用車が波を立てて走っていて、タイヤの半分以上の高さまで冠水しているのがわかります。

撮影した男性によりますと、病院の1階部分が浸水し、患者を2階以上の高い場所に誘導しているということです。

男性は「患者は比較的落ち着いています。夜から雷もすごく雨も強く降っていて怖かったです。道路もひざ上くらいの高さまで冠水しています」と話していました。

6:00前 福岡 筑紫野 のり面崩落 赤茶色の土砂がむき出しに

10日午前6時前、福岡県筑紫野市の住宅街で撮影された映像です。

道路に面したのり面が崩れて赤茶色の土砂がむき出しになり、道路に濁った水が流れ出ている様子が撮影されています。

撮影した男性は「朝起きて外を見てみたら家の近くののり面が崩れていて驚いた。今は崩れたのは車1台分ほどの範囲ですが、このあとも雨が続いて範囲が広がると不安です」と話していました。

5:30ごろ 福岡 東峰村大肥川 川の水位が上昇 濁流勢いよく

福岡県東峰村で10日午前5時半ごろに60代の女性が自宅から撮影した大肥川の様子です。

茶色く濁った川の水位が上がって勢いよく流れています。雨はザーザーとたたきつけるように降っています。

撮影した女性は「川の流れは早くて、川からは木か岩なのかわかりませんが大きな物が流れているゴーっという音が聞こえてきます。6年前の九州北部豪雨で、村では土砂災害の被害も出ていてまた被害が出ないか心配です」と話していました。

5:00ごろ 大分 日田 「雷と雨の音で目が覚めた」

大分県日田市大肥で10日午前5時ごろと午前7時半ごろに、防災士の男性が親族の家の2階から撮影した大肥川の様子です。

茶色く濁った川の水位が橋すれすれの高さまで上がって勢いよく流れ、画面手前にある駐車場のスペースには、降り続いた雨が流れ込んで、大きな水たまりが出来ています。

撮影した男性は「雨は夜から明け方にかけて激しく降り、雷と雨の音で目が覚めました。6年前の豪雨の際に大肥川が氾濫し、その後、対策の工事が行われたので水の流れがスムーズになったように見えますが、濁流を見るとやはり恐怖を感じます」と話していました。